【ニュース】 三重県教育委員会、「海女漁の技術」のユネスコ無形文化遺産登録に向け、イベント「海女トーク」を2月10日に東京で開催 三重県鳥羽市

2019.01.22
三重県教育委員会は、イベント「海女トーク」を2月10日に三重県の首都圏営業拠点「三重テラス」(東京都中央区)で開催する。
「海女漁の技術」のユネスコ無形文化遺産への登録に向け、多くの人に海女漁の魅力や重要性を知ってもらうのが目的。

三重県では平成29年3月に「鳥羽・志摩の海女漁の技術」が、石川県でも平成30年3月に「輪島の海女漁の技術」が国の重要無形民俗文化財に指定され、全国的に海女漁への関心が高まっている。

同イベントでは、民俗学や農村問題をはじめ、漁村や環境などをテーマに研究している上智大学大学院のあん・まくどなるど教授と現役海女を講師に迎え、「海女漁の魅力」「若手海女の奮闘ぶり」「海女と環境保全」などについて語ってもらうという。

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「海女」とは一般に、海に潜って貝や海藻などを採る職業の女性のこと。
海女漁の歴史は古く、奈良の平城京に運ばれた貢納物の荷札には、現在の志摩市大王町波切から、西暦745年にアワビが都へ運ばれたことが記されたものがあるほか、万葉集でも大伴家持や山上憶良が、海女漁の様子を歌に詠んでいる。

鳥羽市と志摩市では、平成22年には978人の海女が活動していたが、平成27年の調査では755人に減少(全国海女文化保存・振興会議調べ)。
高齢化や後継者不足により、その数の減少が懸念されている。
現在、鳥羽市と志摩市では27地区で海女漁が行われており、女性だけでなく男性も素潜り漁に従事しているという。

「海女トーク」の開催日時は2月10日の13時30分~15時。
会場は三重テラス2階(東京都中央区日本橋室町2-4-1「YUITO
ANNEX」2階)。
入場無料、2月5日17時までFAXもしくはメールで要事前申込み(先着順、定員50人になり次第締め切り)。
申し込みは三重県社会教育・文化財保護課まで。
当日の参加者には、海女が採った海産物商品「海女もん」、海女漁の記録映像DVD(非売品)を進呈する。