【ニュース】 日本財団など、南相馬市小高区でコワーキングスペースなどで構成する復興活動拠点を開設、1月20日に開所式 福島県南相馬市

2019.01.15
公益財団法人日本財団(東京都港区、笹川陽平会長)は、New
Day基金の資金を活用し、一般社団法人パイオニズム(福島県南相馬市、和田智行代表)を支援、南相馬市小高区に「小高パイオニアヴィレッジ」を開設、1月20日に開所式を実施する。

南相馬市小高区は、2011年東日本大震災、その後の福島第一原子力発電所での事故の影響を受け、避難指示解除準備区域に指定されていたが、2016年7月に一部を除き避難指示が解除。
当時地域住民の約10%にあたる1,097人が故郷に戻り、生活再建を開始した。
現在、小高地区では学校や病院が再開し、現在3,060人(2018年11月30日時点)が同地区に戻っているという。

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今回活用したNew Day基金は、有限会社カイカイキキ(東京都港区、村上隆代表)が、2011年11月に東日本大震災の復興支援チャリティオークションを開催し、その売上金からの寄付約3億4,000万円を基に設けられた基金。
東北の地に自立と主体を取り戻すため、未来へ続く新しい空間や場の創造に向けて地元主体で進めるためのプロジェクトに活用されている。

今回開設する「小高パイオニアヴィレッジ」では、コワーキングスペースの提供によるコミュニティの活動拠点づくり、 旧避難指示区域内での活動促進を目的とした起業家やクリエイターのコミュニティづくり、施設で実施する企業研修などの視察・研修・調査研究をきっかけとした地域内外の関係構築、一過性の人材交流から継続的なプロボノ活動や移住の促進、南相馬市地域おこし協力隊などが実施する具体的なプロジェクトと連携した事業促進などを行う。

施設内に設置するコワーキングスペースは会員制で、スタジアム型のフリースペースを活用し、最大50名程度のイベントにも対応可能。
また、施設内にはゲストハウスも設置、二拠点生活をしながら同市や双葉郡での事業に関わったり、出張などでコワーキングスペースも活用したい人のための宿泊施設として提供する。
さらに、ガラスアクセサリーを製造する工房「HARIOランプワークファクトリー小高」も併設、現在4名の職人(地元の主婦)が就労しているほか、ガラスやものづくりに関するワークショップも実施、職人の発掘・育成を行うという。
なお、同施設は開所式後よりプレオープンし、3月中旬以降に一般向けのサービスを開始する予定。

小高パイオニアヴィレッジの所在地は福島県南相馬市小高区本町1-87。