【ニュース】 JR九州、駅ビル事業とホテル事業で中間持株会社を設立、小倉ターミナルビルは事業別に分割 福岡県福岡市

2018.12.26
九州旅客鉄道株式会社(福岡市博多区、青柳俊彦社長)は12月25日開催の取締役会で、駅ビル事業とホテル事業について、新たに中間持株会社を設立することを決議した。
これに先立ち、小倉ターミナルビル株式会社を事業別(駅ビル事業とホテル事業)に分割することも併せて決議した。

同社グループはこれまで、駅ビル事業とホテル事業を鉄道に並ぶ基幹事業として展開、順調に拡大してきたが、駅ビル事業では少子高齢化のトレンドに加え、Eコマースの急成長による競争激化やテナント出店意欲の減退、ホテル事業では競合の乱立や人手不足の常態化などにより、急速に厳しさを増しているという。

こうした状況の中、同社グループでは、駅ビル事業とホテル事業で機動的・柔軟な意思決定と業務執行を可能とするため、中間持株会社の設立を核としたグループ再編を実施する。
同再編により、スケールメリットを活かし、営業力の強化と経営効率化、人材育成力の向上を図るとともに、新たな事業の展開や既存事業の拡大を通じ、更なる成長と進化を目指すという。

今回の再編では、小倉ターミナルビル株式会社を事業別に分割、
2018年12月26日(予定)に同社の100%連結子会社「JR九州ステーションホテル小倉株式会社」(北九州市小倉北区、山下信二代表・予定)を設立。
また2019年4月1日(予定)に小倉ターミナルビル株式会社を吸収分割会社、JR九州ステーションホテル小倉株式会社を吸収分割承継会社として吸収分割を実施し、前者のホテル事業を後者へ移管する。

中間持株会社(ホールディングス)の設立では、駅ビル事業統括会社として、2019年4月1日(予定)に駅ビル6社(株式会社JR博多シティ・長崎ターミナルビル株式会社・株式会社JR大分シティ・鹿児島ターミナルビル株式会社・JR九州ビルマネジメント株式会社・小倉ターミナルビル株式会社)が実施する共同株式移転により「JR九州駅ビルホールディングス株式会社」(福岡市博多区、渡邊晴一朗社長・予定)を設立。

また、ホテル事業統括会社として、2019年4月1日(予定)にホテル3社(JR九州ハウステンボスホテル株式会社・JR九州ホテルズ株式会社、JR九州ステーションホテル小倉株式会社)が実施する共同株式移転により「JR九州ホテルズアンドリゾーツホールディングス株式会社」(福岡市博多区、松本淳也社長・予定)を設立する。

なお、今回の再編にあわせ、3社が2019 年4月1日に商号の変更を行う。
「小倉ターミナルビル株式会社」を「株式会社JR小倉シティ」に、「長崎ターミナルビル株式会社」を「株式会社JR長崎シティ」に、「鹿児島ターミナルビル株式会社」を「株式会社JR鹿児島シティ」に変更する。