【ニュース】 SCトレンド研究所、ショッピングセンターでの出店と退店を調査、駅周辺・市街地ではショップが減少傾向 岡山県岡山市

2018.12.06
株式会社リゾーム(岡山市北区、中山博光代表)のシンクタンク「SCトレンド研究所」は、同社が提供する全国の商業施設・ショップ・ブランド出退店データベース「SC GATE」を活用、このほど2018年7月~9月期を対象にショッピングセンターでの出店・退店の調査結果を発表した。

「SC GATE」は、全国のSC・百貨店4,800施設、22万ショップ・ブランドの情報や出退店データベースを活用できるWEBサービス。
同研究所では、ショッピングセンターでの出店と退店のバランスを示す指標「四半期SC出退店D.I.」を考案、今回発表した同調査結果は、「四半期SC出退店D.I.値」を、2018年7月~9月を対象期間として、業種別、タイプ別、所在地方別に算出したもの。
四半期SC出退店D.I.がプラスの場合は出店数が退店数よりも多く、マイナスの場合は出店数よりも退店数が多いことを表している。

同調査結果によると、この四半期では、データを作成している全
11業種のうち、D.I.値がプラスとなった業種は、インテリア・寝具・家電、サービス、アミューズメントの3業種で、その他の8業種はマイナスとなった。
ファッション、ファッション雑貨の両業種は、D.I.値が5四半期連続でマイナスとなり、店舗数の減少が継続。
ただ、インテリア・寝具・家電はD.I.値が徐々に小さくなっており、増加傾向が弱くなっているとしている。

SCタイプ別では、「駅ビル」では時期によりテナント数の増加も減少も見られるが、その周りの「駅周辺・市街地」タイプでは
2017年7月以降、5期連続してテナント数が減少。
この四半期では、全体で14のSCタイプのうち、D.I.値がプラスとなったSCタイプは、小型駅ビルと大型駅ビルの2タイプのみとなった。

また、ショッピングセンターが所在する地方別でみると、中国地方のみがプラスになった以外は、すべての地方でマイナスのD.I.値となった。

集計対象SCは、面積が1,500㎡、2016年9月~2018年9月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない施設。
SCタイプは「駅ナカ」「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」「アウトレット」「空港」などに分類している。