【ニュース】 西日本鉄道と大牟田市、「路面電車204号」を2019年3月を目途に大牟田駅西口駅前広場に移設、シンボルモニュメントとして活用 福岡県大牟田市
2018.11.27
西日本鉄道株式会社(福岡市中央区、倉富純男社長)と大牟田市は、大牟田市内線で活躍した路面電車204号を改修し、2019年3月を目途に大牟田駅西口駅前広場に移設、シンボルモニュメントとして活用する。
路面電車204号は、1943年に製造され、1952年まで大牟田市内線を運行していた車両。
その後、福島線、福岡市内線を経て、1975年に廃車となり、廃車後は山口県光市立図書館で保存されていた。
老朽化に伴い、解体されそうだったこところを、2011年4月に市民団体「204号の会」によって大牟田に引き取られ、大力茶屋(福岡県大牟田市)敷地内で保存・公開されていたが、今回、「204号の会」から寄贈の申し出があったという。
移設後の204号には、マップや観光パンフレットを設置、観光案内機能として多くの人が利用できるよう活用する。
移設を機に、駅前広場ではマルシェなども開催、駅の賑わい創出を図るという。
西日本鉄道では、2019年3月より運行を開始する、地域を味わう旅列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」をきっかけに、駅前の賑わい創出と同市のまちづくりに寄与できる可能性があることから、車両の改修に協力する。
あわせて、ベンチやトイレ、花壇等を改修し、大牟田駅西口の環境整備を行う。
さらに、観光タクシーを活用した着地型ツアーや、観光列車利用者へのクーポン券配布など、「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」の乗客に対し、様々な「おもてなし」対応を行っていく予定だという。
「路面電車204号」の展示場所はJR・西鉄「大牟田」駅西口。
展示開始日は2019年3月頃。
車両は全長11.78m・全幅2.4m・全高4.1m、重さ13.9t、定員
80名。
福岡市内線を走っていた当時の色に塗り替え予定としている。