【ニュース】 奈良市と木津川市、「幻の大仏鉄道」開業120周年を記念し、12月1日にウォーキングイベントを実施 奈良県奈良市
2018.11.05
奈良県奈良市と京都府木津川市は、明治時代にわずか9年間だけ走っていた「大仏鉄道」の開業120周年を記念し、12月1日にウォーキングイベントを実施する。
同鉄道の廃線跡には、当時から残る橋台や隧道(ずいどう)などの遺構が点在。
120年前の様子を今に伝えている。
同イベントでは、紅葉が進む心地よい時期、明治情緒たっぷりのコースを巡る。
ゴール地点の総合観光案内所前では、特産品が当たる抽選会を実施(両市長による挨拶も予定)、両市の農産物等の販売も行うという。
「大仏鉄道」とは、明治時代の鉄道会社「関西(かんせい)鉄道」の加茂と奈良を最短距離で結んだ、約10kmの路線の愛称。
明治31年に加茂駅~大仏駅(奈良市法蓮町、明治40年に廃止)間が開業し、大仏駅は東大寺の大仏詣で多くの人々が利用した。
翌年、奈良駅まで路線を延伸したが、明治40年に加茂駅から木津駅を経て奈良駅へ至る平坦なルート(現在のJR関西本線)が開通すると、黒髪山など急坂の難所を抱えている同路線は廃線。
営業期間はわずか9年と短く、当時の資料がほとんど残っていないことから、同鉄道は「幻の大仏鉄道」と呼ばれている。
「大仏鉄道開業120周年記念ウォーク」の実施日時は12月1日の9時30分~(10時15分受付、小雨決行、荒天中止)。
集合場所はJR「加茂」駅東公園(京都府木津川市)。
定員は250人、費用は無料(昼食、飲み物等は持参)。
コースはJR加茂駅~JR奈良駅(約13km、各遺構で大仏鉄道研究会等による定点ガイドあり)。
申し込みは奈良市観光戦略課または木津川市観光商工課まで(11月20日必着)。