【ニュース】 和歌山市と南海電気鉄道、「リノベーションまちづくり」に関する連携協定を締結、「リノベーションスクール」「まちやどシンポジウム」などを開催 和歌山県和歌山市
2018.09.26
和歌山市(尾花正啓市長)と南海電気鉄道株式会社(大阪市浪速区、遠北光彦社長)は、「リノベーションまちづくり」に関する連携協定を締結する。
同市は、増え続ける市中心部の遊休不動産を再生・活用し、機能や性能を向上させ、生まれ変わった遊休不動産を核とし、まちに雇用と産業を生み出しエリアの魅力を高めることを目的に、公民連携のもと、リノベーションによるまちづくりに取り組み、一定の成果を上げてきた。
一方、南海電気鉄道では、同市の加太観光協会・磯の浦観光協会と共同で「加太さかな線プロジェクト」を実施、加太線の観光路線化・加太エリアの交流人口拡大に取り組んできた。
また、ターミナル駅の和歌山市駅では、和歌山市・和歌山県と連携し、オフィス棟・ホテル棟・商業棟・公益施設棟などを開発する「和歌山市駅活性化計画」を推進している。
今回の「和歌山市と南海電気鉄道株式会社とのリノベーションまちづくりにおける連携に関する協定」は、これらの取組を一層推進するため、リノベーションまちづくりを通じ、観光・産業・地域の振興などの各分野で相互に協力し合い、加太線沿線と和歌山市駅周辺エリアの魅力創出・発信に積極的に取り組むというもの。
協定締結日は10月3日。
具体的な取組では、2019年度より、加太エリアの遊休不動産を対象にした「リノベーションスクール」を開催。
また、2018年11月17日には、第一弾事業として「まちやどシンポジウム」を開催する。
「リノベーションスクール」は、リノベーションを通じた都市再生手法について、実践を通じて学ぶ短期集中合宿型のイベント。
参加者は、実案件を対象に「ユニット」と呼ばれるチームを組み、リノベーション先駆者のレクチャーやアドバイスを受けながら、実務レベルのリノベーション事業計画を作成し、不動産オーナーへ提案する。
なお、同市では、市中心部の物件を対象にした同スクールを2013年度から6回開催。
飲食店やゲストハウスなど、スクール実施時の提案の事業化が7件、その他の物件でスクール受講生が携わり事業化されたものも
10件あり、事業化率で全国トップクラスを誇るという。
第一弾事業「まちやどシンポジウム―地域や集落の魅力を引き出す『まちやど』の可能性―」の開催日時は11月17日の16時~18時(予定)。
開催場所は加太おさかな創庫(和歌山市加太港内)。
内容はまちやどについての概要説明、クロスディスカッションなど。