2018.08.30
おわら風の盆行事運営委員会（富山県富山市八尾町）は、八尾に伝わる民謡行事「おわら風の盆」を9月1日～3日に開催する。

毎年9月1日から3日にかけて行われる「おわら風の盆」は、多くの人々を魅了する伝統行事。

その起源は不明だが、元禄15年（1702）3月、加賀藩から下された「町建御墨付」を、八尾の町衆が町の開祖米屋少兵衛家所有から取り戻した祝いに、三日三晩歌舞音曲無礼講の賑わいで町を練り歩いたのが始まりとされている。

「おわら風の盆」は八尾の合計11の町で行われ、それぞれの町が自分の町を中心に自主的に行っており、一堂に会することが無い点が特徴。
全国に名の通った民謡行事としては観光イベント的な要素は少ないが、近年は山懐の小さな町には余る人並みで混雑を極めているという。

涼しげな揃いの浴衣に、編笠の間から少し顔を覗かせたその姿は、幻想的で優美。
山々が赤くもえる夕暮れを過ぎると、家並みに沿って並ぶぼんぼりに淡い灯がともる。
それぞれの町では、伝統と個性をいかんなく披露した唄と踊りで町流しが行われ、その町流しの後ろには、哀愁漂う音色に魅せられた人々が1人、また1人と自然につらなり、誰もがおわらに染まっていくという。

期間中は、各町内（11支部）が決めたコースで「輪踊り」「町流し」が行われるほか、「おわら演舞場」（会場：富山市立八尾小学校グラウンド）で演舞会も行われる。
「おわら演舞場」での演舞会の開催日時は9月1日～3日の19時～
20時55分（荒天中止の場合あり、ペット同伴不可）。
演舞場入場料は指定席3,600円、自由席2,100円。

なお、前夜祭の情報、チケット販売情報、交通規制の情報などについては、公式ページを要参照。