2018.07.20
四半世紀ぶりに中心市街地の路線価が上昇した八戸市の中心街に、新たな全天候型交流広場「八戸まちなか広場 マチニワ」が完成、7月21日にオープンする。

「マチニワ」のコンセプトは、都市における「光・緑・水などの自然を感じられる場所」であるとともに、「市民の新しい活動・交流が促進される場所」。
大型ガラスに覆われた洗練された外観とは対称的に、内装には県産材の南部赤松や杉を多用、2階デッキに配された植栽とともに自然の温もりを感じられ、訪れた人々に安らぎを与えるような空間とした。
天井には県産材の格子のデザインにより、日中は「自然光」を取り入れながら木陰をつくり、夜間は照明を効果的に灯すことで、まちの行灯としての機能も果たす、都会的な空間としての一面も持ち合わせたという。

オープン当日はさまざまなイベントが開催される。

八戸市では、2011年に文化観光交流施設「八戸ポータルミュージアム はっち」をオープン。
2016年には全国的にも珍しい市営の書店「八戸ブックセンター」を整備し、中心市街地の活性化を目指し、各種施策を展開してきた。

「はっち」開館後は、中心市街地で歩行者通行量が増加、空き店舗が減少したのに加え、今年発表された路線価では中心市街地の地価が25年ぶりに上昇。
民間のマンション開発が動き出すなど、まちなか再生に一定の効果が表れているという。

今回オープンする「マチニワ」は、施設単体の魅力だけに留まらず、「はっち」と「ブックセンター」の両文化施設の間に位置し、都市機能の辻的な役割も果たすとしている。

「八戸まちなか広場 マチニワ」の所在地は青森県八戸市大字三日町21-1。
オープン時間は6時～23時（時間外は通行不可）、貸出時間は9時～21時（貸出時間外のエリア毎の貸出は不可、ケータリングカーでの移動販売やストリートライブなどの小規模利用は可能）。
休館日はなし（設備点検などで臨時休館日を設ける場合あり）。

敷地面積は約1,091㎡（間口約28.4m×奥行約38.1m）、建物面積は790㎡（25.7m×30.7m　はっちの約半分）。
建物は、地上2階（2階はデッキ）地下1階（倉庫、機械室等）、高さ15m。
延床面積は約1,250㎡（1階約670㎡・2階456㎡）。
整備内容は、ガラス屋根、休憩・観覧のデッキ、備品倉庫、トイレ、植栽等。
主な設備は、シンボルオブジェ「水の樹」、203インチの大型ビジョン、バスロケーションシステム（マチニワ周辺のバスの運行状況がわかるモニター）など。
建築工事費は約17億円。