【ニュース】 積水ハウス、国産工業化住宅の「起源」を残す「山崎家及び臼井家別荘」が「軽井沢ブルー・プラーク」に認定 長野県軽井沢町

2018.06.20
積水ハウス株式会社(大阪市北区、仲井嘉浩社長)はこのほど、同社が所有する「山崎家及び臼井家別荘(セキスイハウスA型)」が、軽井沢町の事業「軽井沢ブルー・プラーク」に認定されたと発表した。

同建物は、国産工業化住宅の第1号として国の有形文化財(建造物)に登録されているもの。
「ブルー・プラーク」とは、イギリスで歴史的な出来事があった建物や著名人に関わる家などに銘板を設置し、歴史を継承することを目的に約150年前に始まった制度。
同町では「ブルー・プラーク」 の精神を取り入れ、2016年度より「軽井沢ブルー・プラーク」制度を開始、初年度に30件、2017年度に30件を認定している。

セキスイハウスA型は、玄関・居間・台所・浴室・トイレを備えた本格的住宅として開発された、工業化住宅の国産第1号。
「山崎家及び臼井家別荘(セキスイハウスA型)」は1963年、軽井沢の別荘地に建てられ、主に避暑を目的とした別荘として、現在まで55年にわたり使用されているという。

現在、住宅産業を牽引しているプレハブ住宅(主に構造体や外装材などを工場で生産することで高い品質を確保し、現地で組み立てる住宅)は、1960年頃から本格的に開発、販売が始まった。
当初は勉強部屋のような付属建築物が殆どだったが、セキスイハウスA型は、水周り設備を備えた国産工業化住宅の起源となる姿が残された、国内唯一の住宅であることから、今回、「軽井沢ブルー・プラーク」に認定された。
同社では、的確なメンテナンスにより価値を持ち続けるストック住宅の好例として、今後も同住宅の保存管理に努めていくとしている。