【ニュース】 安曇野市と安曇野商工会、事業承継・M&Aマーケットのトランビと連携し、中小事業者へ事業承継支援サービスを提供 長野県安曇野市
2018.06.08
安曇野市(宮澤宗弘市長)と安曇野市商工会(高橋秀生会長)が6月4日にキックオフを宣言した「事業承継推進グループ」は、国内最大の事業承継・M&Aマーケット「TRANBI(トランビ)」を運営する株式会社トランビ(東京都港区、高橋聡社長)と連携、6月6日より事業承継問題を抱える中小事業者への事業承継支援サービスの提供を開始した。
同連携は行政組織としては初の取組み。
「TRANBI」の全国ネットワークを活用した事業承継支援サービスの拡大事例として、先進的なモデルになるとしている。
安曇野市内の中小企業事業者を対象に昨年、安曇野市商工会が実施した事業承継に関するアンケートの結果によると、事業承継を予定している事業者は約3割、まだ決めていない事業者は約4割、廃業を検討している事業者は1割超。
廃業の理由では、「適当な後継者が見つからない」や「後継者に継ぐ意思がない」という回答が多数を占めた。
こうした状況の中、同市は同商工会と連携し、経営者への気付きの提供となるセミナーの開催や、後継者のマッチング支援を強化する「安曇野市事業承継推進グループ」を新たに設立。
事業承継問題の解決に向けた取り組みを開始した。
今回のトランビとの連携はその一環となるもの。
「TRANBI」の登録ユーザー数は、5月末現在で8,000社超となっており、業種や事業規模の大小に関わらず、全国から優良な承継先候補となる事業者を探索することが可能になるとしている。