【ニュース】 南海電気鉄道、高野山ケーブルカーで54年ぶりに車両を新造、運転開始は2019年3月初旬予定 和歌山県高野町

2018.06.07
南海電気鉄道株式会社(大阪市浪速区、遠北光彦社長)は、車両や巻上げ機など諸設備の新造を計画している高野山ケーブルカー(和歌山県高野町)で、新造車両のデザインと概要を決定した。

今回の新造では、1964年(昭和39年)に製造され、昭和から平成の時代に霊峰・高野山へのアクセスを支えてきた車両が、次の時代への節目に、54年ぶりに生まれ変わる。
なお、新造工事期間中はケーブルカーを運休し、バスによる代行輸送を実施する。

20180607nankai

高野山ケーブルカーは、1930年(昭和5年)に開通し、今年で88周年を迎える国内でも有数の歴史をもつケーブルカー。
真言密教の聖地・高野山へのアクセスとして、全長0.8km、高低差328mを約5分で結んでいる。
高野山参拝への旅の交通路としてだけでなく、高野山在住者の足としての役割も担ってきたという。

新造する車両は、欧州風の流線形が特徴的な車体に、高野山・壇上伽藍の根本大塔を想起させる朱色をコンセプトカラーとして採用、「和洋折衷」のデザインとした。
従来の車両に比べ、大型の窓ガラスを採用し、眺望性を向上させるという。
運転開始は2019年3月初旬の予定。