【ニュース】 アートアンドクラフト、戦前に小学校の講堂として建てられた「鶴身印刷所」をリノベーション、ものづくりと学びの場の複合施設に 大阪府大阪市

2018.04.17
リノベーションの設計・施工等を手掛ける株式会社アートアンドクラフト(大阪西区、中谷ノボル代表)は、鶴身印刷所(大阪市城東区)のリノベーション竣工記念イベント(内覧会・石版印刷機ワークショップ・蚤の市)を4月21日に開催する。

鶴身印刷所は、戦前に小学校の講堂として建てられ、戦後は印刷工場として稼働した建築物。
リノベーションにあたっては、巨大な木造トラスが印象的な建物を可能な限り既存の状態で生かし、石版石や木のパレット、印刷物を乾かすための造作材を建材としてリユース、印刷工場だった記憶を継承したという。

貸室は、彫金や木工などの工房や、建築設計、グラフィックやプロダクトのデザインを行う事務所の用途で募集、1階の道路に面する2つの区画は店舗を募集する。
2階の「講堂」区画は時間貸しとし、オーナー自らワークショップを開催、テナントもオーナーと相談の上、利用可能としている。

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今回のリノベーションでは、耐震補強も行い、現行の耐震基準まで引き上げた。
もともと小学校の講堂として造られたという木造の大空間は保持しつつ、耐震壁を兼ねた間仕切り壁を設けることで、機能性と安全性を確保したという。

リノベーション後は、モノづくり・コトづくりを得意とするテナントが集積した小規模なオフィス、工房、店舗、ワークショップスペースが混在した、ものづくりと学びの場の複合施設として再出発する。
今後は、「大阪の東の玄関口」とも呼ばれる京橋で、文化を発信していく場となることを目指す。

竣工記念イベントでは、賃貸区画の内覧会とあわせて、石版印刷機を使用した印刷ワークショップと、リノベーションで使い切れなかった古物や家具の蚤の市を開催。
ワークショップには、同施設の壁画にも描かれている元工場長も駆けつけるという。

竣工記念イベントの開催日時は4月21日の13時~18時。
会場は鶴身印刷所(大阪市城東区新喜多1丁目4-18)、交通は JR大阪環状線・東西線「京橋」駅より徒歩5分。
参加費は無料(ドリンクは有料)。