【ニュース】 大和ハウス工業、「函館」駅前でサービスアパートメントを備えたホテルと店舗で構成する複合商業施設「ロイヤルパークスER函館駅前」プロジェクトを始動 北海道函館市
2018.04.05
大和ハウス工業株式会社(大阪市北区、芳井敬一社長)は、JR函館本線「函館」駅前の複合商業施設開発(北海道函館市)で、「ロイヤルパークスER函館駅前」プロジェクトを始動、4月4日に地鎮祭を実施した。
同社は、函館市が進める「函館駅前市有地等整備事業」の公募型プロポーザル方式の事業提案に応募し、審査の結果、2016年9月1日に事業者として選定。
今年3月15日には、函館市・北海道旅客鉄道株式会社と事業用定期借地権設定契約(2068年3月12日までの50年間)を締結し、着工した。
同プロジェクトでは、サービスアパートメントを備えたホテルと店舗で構成する複合商業施設「ロイヤルパークスER函館駅前」を
2019年12月に開業予定、函館経済の発展に貢献することを目指す。
北海道を訪れる外国人旅行客は増加傾向にあり、2016年度には過去最高の230万人を記録(北海道経済部観光局発表)。
中でも、函館市を含む「道南エリア」は、2016年3月の北海道新幹線開業により、インバウンドだけではなく日本人観光客からも関心が高まっており、2016年度の函館市の観光入込客数は過去最高の560万7,000人(函館市観光部観光企画課発表)に達している。
同プロジェクトのうち、ホテル棟では、「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」(地上11階、客室数261室)を2019年12月に開業。
デラックスツインでは4名まで宿泊可能とし、グループでの宿泊にも対応、あわせて客室の一部にはサービスアパートメントを設定し、インバウンドの長期滞在型観光にも対応する。
館内施設には、天然温泉の大浴場、道南の食材を使用するレストラン、バー、コンビニエンスストアを設置予定。
屋上には緊急救助用のホバリングスペースを設置予定としている。
商業施設は、「店舗棟」と「カフェ棟」の2棟で構成、外観には函館文化の象徴となっている「和洋折衷建築物」のデザインを採用した。
北海道や函館市を代表する飲食店や物販店が16店舗出店し、2019年12月に開業する予定としている。
また「カフェ棟」内には貸衣裳店の出店を予定しており、インバウンドの「コト消費」に対するニーズにも対応。
さらに、施設内に観光案内所を設け、観光客へのサービスを充実させるほか、施設中央には函館市民や観光客の交流を目的としたシンボルツリーのある「交流広場」を設置するという。
なお、同社が開発する「ロイヤルパークス」シリーズは、災害時に「防災医療拠点」となるER機能を持たせた施設建設を推進しており、「ロイヤルパークスER函館駅前」は北海道内では札幌に次ぐ2棟目のERビルとなる。
災害時には、同施設内の避難スペース・設備機器・医療品・備蓄した物資を提供することが可能だという。
「ロイヤルパークスER函館駅前」の所在地は北海道函館市若松町43-5,43-6,43-7番地(地番)、交通はJR函館本線「函館」駅より徒歩1分。
敷地面積は9,887.51㎡、延床面積はホテル棟が1万1,175.09㎡、店舗棟が2,113.98㎡、カフェ棟が279.29㎡、合計1万3,568.36㎡。
建物用途はホテル261室(16.38㎡~159.35㎡)、サービスアパートメント(261室の内3室)49.88㎡、店舗16店舗(予定)。
構造・規模は、ホテル棟がRC造・地上11階建、店舗棟が鉄骨造・地上2階建、カフェ棟が木造・地上2階建。
駐車場は148台、ホテル棟付帯施設はレストラン・コンビニエンスストア・天然温泉・バー。