【ニュース】 JR四国、京都市で新たに簡易宿所事業を開始、「先進地」京都で事業ノウハウを取得し四国展開の足掛かりに 京都府京都市
2018.01.30
四国旅客鉄道株式会社(香川県高松市、半井真司社長)は、新たに簡易宿所事業を開始する。
同社では、収益基盤の強化に向け、マンション事業やホテル事業に取り組むとともに、新規事業参入による事業領域拡大を検討してきた。
今回発表した簡易宿所事業もその一環。
第1号物件では、インバウンド需要が旺盛で、同事業が成熟している京都市で新築物件を取得、その後は四国内でも同様の事業展開を目指す。
同市で簡易宿所事業を行う目的は、簡易宿所事業が活性化している同市で事業展開することで、比較的安定した収益を見込むことができるため。
簡易宿所事業の先進地となっている同市で事業ノウハウ取得に努め、四国での展開の足掛かりとする。
また、多くの外国人が訪れる京都の物件と、今後計画する四国での同種施設との連携により、四国へのインバウンド誘客増を目指す。
第1号物件の特徴は、同市でも供給量が少ない、新築の京町屋風1棟貸タイプの施設となっている点。
プライベートで独特の趣のある中庭を設置するほか、随所に四国の工芸品等を使用し、京都風の中でさりげなく四国文化の発信を行う。
運営方式は、旅館業法の簡易宿泊営業許可を取得(京都市より旅館業施設計画承認通知書受領済み、建物完成後、1月末に最終許可申請予定)。
同社が建物を所有し、同市で簡易宿所の運営実績がある株式会社
UP DATE ASIA(アップデイトエイジア)に賃貸し、アップデイトエイジアが運営を行う。
なお、アップデイトエイジアは、同市内で当該物件の他4棟の運営を手掛けており、これらの施設とも連携し、四国の情報発信を行う予定としている。
開業予定は4月中旬(予約受付開始は3月上旬)の予定。
第1号物件の名称は「4S STAY 京都九条(フォースステイ きょうとくじょう)」。
所在地は京都市南区東九条北松ノ木町33-2、交通はJR「京都」駅より徒歩15分、JR・京阪「東福寺」駅より徒歩7分。
構造・規模は京町屋風木造2階建3棟(1棟貸しタイプ3組、各棟5名程度を想定)。