【ニュース】 鯖江市役所JK課とローソン、同市に伝わる薬味の「山うに」を活用した「おにぎり」と「サンドイッチ」を共同開発、1月23日より中部地区のローソン店舗で販売 福井県鯖江市

2018.01.18
鯖江市(牧野百男市長)の女子高校生によるまちづくりプロジェクト「鯖江市役所JK課」は、株式会社ローソン(東京都品川区、竹増貞信社長)と共同開発した新商品「手巻おにぎり シーチキン山うにマヨ」(税込135円)と「チキンポテト&豚しゃぶサンド(山うに風味)」(税込298円)を、1月23日より中部地区のローソン店舗(約1,500店、2017年12月末現在)で発売する。

両者は2017年9月より、意見交換会を重ね、同市河和田地区に古くから伝わる薬味の「山うに」(ゆず、唐辛子、鷹の爪などを合わせた薬味)を使用した上記2品を共同開発。
「手巻おにぎり シーチキン山うにマヨ」は、おにぎりの具材として人気のシーチキンマヨネーズに、「山うに」を加えたもので、唐辛子の程よい辛さがアクセントになっている。
「チキンポテト&豚しゃぶサンド(山うに風味)」は、チキンと合わせたポテトサラダと豚しゃぶに、それぞれ肉との相性の良い「山うに」を合わせ、最終候補のサンドイッチ2品を組み合わせたという。

20180118鯖江市

「鯖江市役所JK課」は、市民参加による新しいまちづくりを進めてきた同市が、2014年にスタートさせた実験的な市民協働推進プロジェクト。
同市の高校・高専に通う、もしくは同市に在住する地元のJK(女子高生)が中心となって、市役所職員や様々な地元企業、団体などと連携・協力しながら、自由にアイディアを出しあって自分たちのまちを楽しむ企画や活動を行っている。
現メンバーは47名、放課後や休日を使って毎年80回以上集まり、これまでに、図書館空席確認アプリやオリジナルスイーツ、オリジナル眼鏡などの地元企業・商店との共同開発、めざましテレビなどでの番組共同企画・出演、警察・消防・自衛隊など公的機関とのイベント企画、大学とのワークショップ、クラウドファンディングの実践、各種ボランティア活動の企画・実施、日本全国の高校生を集めたサミットの開催など、延べ100件近い企画・活動を実現してきた。

自由で実験的なコンセプトの同プロジェクトは、設立当初から賛否両論でバッシングもあったが、メンバーの活動やその地域へのひろがりが高く評価され、総務省の平成27年度ふるさとづくり大賞で総務大臣賞を受賞。
また、高校の現代社会の副読本(浜島書店/ニュービジョン現社)の表紙・裏表紙に同プロジェクトの事例や写真が全面的に採用され、日本全国から視察が相次ぐなど、同市のまちづくりを象徴する存在へと成長した。

また、多くの一般市民や企業・団体が同プロジェクトの活動に巻き込まれていき、地域全体に市民活動によるまちづくりの輪が大きくひろがったほか、卒業生の大半が地元福井で進学・就職するなど、若者の地域定着にもつながっているという。