【ニュース】 長良川鉄道とヤマト運輸、「関」~「美並苅安」間で駅鉄道を利用した客貨混載の実証実験を実施、鉄道による客貨混載は中部地区初 岐阜県関市

2017.11.02
長良川鉄道株式会社(岐阜県関市、日置敏明社長)とヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(東京都中央区、長尾裕社長)は11月6日~17日の期間、長良川鉄道の「関」駅(岐阜県関市)~「美並苅安」駅(岐阜県郡上市)の区間で、鉄道を利用した客貨混載の実証実験を実施する。
同実証実験の結果をふまえ、2018年早期の本格運用を目指す。

郡上市は岐阜県内で2番目に面積が広く、人口密度が低いため移動に時間がかかり、ヤマト運輸のセールスドライバーにとって大きな負担になっていた。
一方、長良川鉄道は、地域のインフラとして路線を維持し続けるため、経営基盤の強化を進めている。
鉄道による客貨混載は、中部地区では初の試みだという。
20171102長良川鉄道

実証実験の期間中は、ヤマト運輸岐阜ベース(岐阜県関市)から郡上支店(岐阜県郡上市)間の幹線輸送の一部を、長良川鉄道の列車で代替輸送する。
両社は、荷物の積み降ろし動線や輸送中の固定方法といった安全対策の検討や、ヤマト運輸セールスドライバーの労働環境の改善、また環境負荷の軽減といった効果を検証。
代替輸送中は、駅や列車内での旅客等の安全確保のため、ヤマト運輸のスタッフが列車に同乗する。

実施期間は11月6日~17日(土休日は除く)。
実施区間・列車は、「関」駅13時16分発~「美並苅安」駅13時
55分着(片道のみ)。
ヤマト運輸岐阜ベースから関駅まで荷物を輸送し、関駅でヤマト運輸社員が荷物を列車に積載、ヤマト運輸社員が同乗して美並苅安駅まで輸送する。
美並苅安駅到着後は、ヤマト運輸セールスドライバーに荷物を引渡し、集配車両に荷物を積載、郡上市美並町の届け先へ配達するという。