【ニュース】 大阪商工信用金庫、安藤忠雄氏設計、「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」選定の新本店ビルへ移転 大阪府大阪市
2017.09.19
大阪商工信用金庫(大阪市中央区、多賀隆一理事長)は9月19日、新本店ビルの竣工に伴い、本店を大阪市中央区松屋町から大阪市中央区本町へ移転した。
新本店ビルは、建築計画を固めてから5年、2016年1月より建築工事に着手していたもの。
建設地には元々、東洋紡ビルがあったことから、繊維産業の象徴となる「糸車の幻想」という今井兼次氏の大きなレリーフが同ビルに設置されていた。
「糸車の幻想」は今井氏の代表作品であったことから、新本店ビルでは世界的な建築家の安藤忠雄氏に設計を依頼、そのレリーフを大阪の歴史文化財として保存したという。
安藤氏は、ビルの場所の選定から建築に至るまで、終始一貫してプロデュースを手掛けた。
「大阪の街を元気にしたい」という同金庫の想いと安藤氏の想いが合致し、今回の建設に至ったという。
なお新本店は、大阪経済の中心・船場の繁栄を物語る戦後ビルの代表例となる建築を受け継ぎ、旧ビルが建てられた時代の輝きと、まちの歴史を踏まえた建替え計画を進行したことが評価されて、平成25年10月に大阪市より「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」として選定されている。
大阪商工信用金庫新本店ビルの所在地は大阪市中央区本町2丁目2番8号。
延べ床面積は9,666.99㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート構造・地下1階地上12階。
着工は2015年12月、竣工は2017年6月、稼働開始は9月19日。