【ニュース】 「(仮称)メゾン三田建替計画」事業、マンションの建替え法に基づく「容積率許可」を取得しマンション建替組合設立、同法による容積率緩和第1号 東京都港区
2017.09.12
三菱地所レジデンス株式会社と旭化成不動産レジデンス株式会社が事業協力者として参画中の「(仮称)メゾン三田建替計画」事業(東京都港区)は、8月29日に東京都知事よりマンションの建替え等の円滑化に関する法律に基づく「容積率許可」を取得し、9月8日に港区長よりマンション建替組合の設立が認可された。
2014年に施行されたマンション建替法第105条に基づく容積率の緩和特例制度を適用したマンション建替え事業としては、国内第1号となる。
同制度は、除却の必要性に係る認定(耐震性不足の認定)を受けたマンションの建替えで、一定の敷地面積を有し、市街地環境の整備・改善に資するものについて特定行政庁が許可した場合に、容積率が緩和される制度。
「メゾン三田」は、歩道がない道路に対し、敷地内の接道箇所全てに歩道状空地を設け、歩車分離とすることで地域の安全性・快適性を高めるとともに、周辺環境と連続した緑豊かな公開空地を設けるなど、街並みの形成に貢献することで、マンション建替法容積率許可を取得した。
これにより、建物の容積率を400%から463.5%へ、約63%割り増すことが可能となる。
同物件での同建替え事業は、築年数の経過に伴う建物の老朽化や耐震性能等への対応から、10年以上も前から管理組合内にて検討されてきた。
三菱地所レジデンスと旭化成不動産レジデンスは 2012年12月に事業協力者に選定され、管理組合と共に建替え計画の検討を開始。
その後、建築工事費高騰の影響等もある中、同許可制度の施行と同時に当初の一般設計での検討からの切り替えを提案することで、
2016年7月に同マンションの建替え決議が成立。
今後は、2017年12月頃に解体工事着工を予定しており、建替え後は地下2階地上23階建、総戸数115戸のマンションへと生まれ変わるとしている。
「メゾン三田」の所在地は東京都港区三田2-8-20(住居表示)、交通は都営三田線「三田」駅より徒歩9分、、都営大江戸線「赤羽橋」駅より徒歩7分、JR山手線「田町」駅より徒歩12分。
敷地面積は1,972.83㎡、延床面積は建替前が約6,278㎡、建替後が1万2,962.55㎡。
構造・規模は建替前が鉄骨鉄筋コンクリート造・地上11階建、建替後が鉄筋コンクリート造・地下2階地上23階建。
既存建物の竣工は1968年10月、建替後の竣工は2020年12月(予定)。
戸数は建替前が住宅67戸・店舗1区画、建替後が住宅115戸。
専有面積は、建替前が約61㎡~約206㎡(登記面積)、建替後が約46㎡~約107㎡。