【ニュース】 東京急行電鉄、中古ビルを大規模にコンバージョン、スモールオフィスやサービスアパートメントなどで構成する複合ビルを11月にオープン予定 東京都渋谷区

2017.09.06
東京急行電鉄株式会社(東京都渋谷区、野本弘文社長)は、中古ビルを大規模にコンバージョン(用途変更)した、スモールオフィスの賃貸事業を開始する。
第1号物件は、スモールオフィスやサービスアパートメントなどで構成する複合ビル「SHIBUYA Cherry Garden」(東京都渋谷区)で、11月にオープンする予定。

渋谷駅周辺には、日本を代表するIoT企業やベンチャー企業、スタートアップ企業が集積しているが、特に少人数で活動するクリエイターが求める、賃貸面積が小さく、新たな出会いやアイデアが生まれるオフィスや、職住一体型の住居が不足しているという。
また、渋谷を訪れる外国人ビジネスマンや観光客も急増している一方で、中長期で滞在できるサービスアパートメントも不足。
同社は、駅周辺での大規模再開発だけでなく、街の既存資産を活用し、時代のニーズに応じて手を加えていくことで、新たな働き方や暮らし方を実現する場を提供していくとしている。

同物件は、築36年の中古マンションを同社が購入し、クリエイターズオフィスを多数展開する株式会社リアルゲイト(東京都港区、岩本裕代表)と連携、国内外のクリエイター向けのスモールオフィス、サービスアパートメント等を組み合わせた「PORTAL
Apartment & Art POINT」を核としたビルとして改修し、貸し出すもの。

中長期間滞在できる家具付きのサービスアパートメントとレジデンスや、入居者同士が交流する賑わいと憩いの場として、ロビーラウンジ、ミーティングルーム、ルーフトップを配置するほか、地域に開かれたオープンスペースを設置し、地域との交流も促進する。

また、サービスアパートメントのうち2部屋は、株式会社ビームス(東京都新宿区、設楽洋社長)との連携により、「アーティストインレジデンス」として運用。
ビームスが招聘したアーティストが実際にその部屋で暮らし、渋谷の街や人との交流から制作の原動力やインスピレーションを得て、部屋の壁面などに数か月をかけて作品を制作する。
完成後には、特別なアートが施された部屋に入居することができ、その部屋の居住者だけが鑑賞し体感できる魅力的な空間になるという。

「PORTAL Apartment & Art POINT」の所在地は東京都渋谷区桜丘町4-17、交通は各線「渋谷」駅より徒歩5分。
敷地面積は627㎡、延床面積は3,415㎡。
構造・規模は鉄骨鉄筋コンクリート造・地上11階地下1階建。
構成は事務所30区画、サービスアパートメント(家具付き)12区画、レジデンス(家具なし)18区画、コミュニティスペース、店舗。
竣工年は1981年8月、開業は2017年11月(予定)。