【ニュース】 沿岸バス・ヤマト運輸・天塩町の3者、天塩町~豊富町間の路線バスで客貨混載を開始、農水産品などの高付加価値化や販路拡大で地方創生 北海道天塩町
2017.09.04
沿岸バス株式会社(北海道羽幌町、出口治康社長)・ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(東京都中央区、長尾裕社長)・天塩町(浅田弘隆町長)の3者は8月28日に連携協定を締結、9月1日より天塩町~豊富町間の路線バスで「ひと・もの協働輸送(客貨混載)」を開始した。
同取り組みは、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)への翌日配達(茨城県・栃木県・群馬県・山梨県は14時以降の配達)を実現し、農水産品などの高付加価値化や販路拡大による地方創生、バス路線網の生産性向上などを目的としたもの。
北海道北部に位置する天塩町地域は、都市部から遠隔地にあたり、これまで宅急便を首都圏に送った場合、到着するのは翌々日となっていた。
同町の主な食資源である魚介類や農産物(乳製品)、山菜などは、鮮度が重要となるため、商品の高付加価値化のためにも、物流の改善による都市部など大消費地への配送時間の短縮が求められていたという。
今回、3者の取り組みにより、当日(午前中)受付の宅急便を沿岸バスの路線バス(天塩町~豊富町)に混載し、航空輸送することにより、首都圏へ翌日午前中に配達することが可能となる。
天塩港で当日朝に水揚げされた魚介類も、翌日午前中には、東京のレストランに食材として届けることが可能になるという。