【ニュース】 富山県美術館、8月26日に全面開館、記念展「生命と美の物語 LIFE―楽園をもとめて」を開催 富山県富山市

2017.08.24
富山県は、富岩運河環水公園西地区で整備を進めてきた富山県美術館(富山県富山市)を8月26日に全面開館する。

同美術館の前身となる富山県立近代美術館は、20世紀美術の流れを展望できる美術館を目指すという開館当初の理念のもと、世界に誇れるコレクションの収集・展示に加え、デザインの重要性をいち早く認め、企画展を開催してきた。
富山県美術館はこの理念を継承し、発展させるとともに、アートとデザインの関係を見直し、両者をつなぐ場を提供するとしている。

また、全面開館に先立ち、今年3月25日には、アトリエやレストラン、カフェなどがオープンしているほか、4月29日には人気の「ふわふわドーム」など8種類の遊具が設置された屋上庭園、「オノマトペの屋上」がそれぞれオープンしており、連日多くの来場者で賑わっているという。
20170824富山県美術館

同美術館では、全面開館を記念して、開館記念展Part1「生命と美の物語 LIFE―楽園をもとめて」を開催する。
同展は、アートの根源的なテーマ「生命=LIFE」を「『すばらしい世界=楽園』をもとめる旅」ととらえ、「子ども」「愛」「日常」「感情」「夢」「死」「プリミティブ」「自然」の8つの章により構成。
国内外の美術館コレクションを中心に約170点を紹介する。
ルノワールなどの印象派から、クリムト、シーレなどのウィーン世紀末美術、ピカソ、シャガールなどの20世紀のモダンアート、青木繁、下村観山などの日本近代絵画、折元立身、三沢厚彦などの現代アートまで、生命と美の深い関わりについて考察し、同美術館でしか体験できない、新たなアートとの出会いの場を提供するという。
開館記念展Part1「生命と美の物語 LIFE―楽園をもとめて」の会期は8月26日~11月5日(前期:8月26日~10月3日、後期:10月5日~11月5日)。

なお、全面開館当日の8月26日には、30名のパフォーマーが「パン人間」となって美術館内外を歩き回るパフォーマンス、記念コンサート、記念トークイベント、パフォーマンスショーを、8月27日には学芸員による作品解説ツアーなどを実施する。

富山県美術館の所在地は富山県富山市木場町3-20。
開館時間は9時30分~18時(入館は17時30分まで)、8月26日は13時より一般公開。
休館日は水曜日(祝日除く)、祝日の翌日、8月30日・9月24日・11月4日は臨時開館。