【ニュース】 ミサワホーム、築36年の専門学校をリファイニング建築により賃貸マンションに用途変更 東京都千代田区

2017.06.22
ミサワホーム株式会社(東京都新宿区、竹中宣雄社長)は、同社が東京都千代田区で取得した築36年の専門学校を、リファイニング建築により賃貸マンションに用途変更する。
今月より着工、2018年2月の完成を目指す。

ミサワホームは、リファイニング建築を提唱する株式会社青木茂建築工房(東京都渋谷区、青木茂代表)と2015年に業務提携を締結。
リファイニング建築は、一般的なリフォームやリノベーションと異なり、内外装や設備類、間取りなどの変更だけでなく、建物自体の耐震性や耐用年数を大幅に向上させ、長寿命化を図る手法。
同手法により再生される建物は、確認済証や検査済証を取得することから、新築と同等の信頼性が担保されるという。

20170622ミサワホーム

今回の計画は、東京都千代田区にある老朽化した専門学校の校舎とその土地をミサワホームが取得し、青木茂建築工房が設計・監理を行い、単身者や共働き世帯を対象にした賃貸マンションに用途変更するもの。

再生する建物は、1981年6月施行の新耐震基準には合致していないため、現行の耐震基準に合わせた改修の必要性があった。
今回、必要な改修を施して耐震性を確保した上で、第三者機関より耐震改修計画評定を取得する。
エリア特性を踏まえた1LDKや1Rといった複数のプランを組み合わせることで、効率のよい住戸割りを実現するほか、高い階高を活かし、3.1mの高天井やロフト付きのプランも設定するという。

また、専門学校から共同住宅への用途変更に伴い、新しく避難経路の確保が必要となったことから階の一部を減築する一方、全住戸にバルコニーを設置するため、一部増築するなど、共同住宅に必要な機能の確保も行った。
その他、エントランスや内階段、エレベーターを新設するなど、新築同等の使いやすさとセキュリティを兼ね備えた建物に一新するとしている。

建物所在地は東京都千代田区富士見2丁目12-1他。
敷地面積は467.07㎡、延床面積は891.25㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造・地上4階。
既存建物建築時期は1981年4月、リファイニング完成時期は2018年2月。
建物プランは1LDK13戸、1R3戸。