【ニュース】 高志の国文学館、大伴家持の生誕1300年記念企画展を3回シリーズで計画、東京でシンポジウムも開催 富山県富山市
2017.02.23
高志の国文学館(富山県富山市)は、企画展「官人(つかさびと)大伴家持-困難な時代を生きた良心」を3月19日より開催する。
同館では、大伴家持生誕1300年記念事業の一環として、平成29年より3回シリーズで記念企画展を計画しており、今回はその第1段となるもの。
あわせて3月26日には、大伴家持生誕1300年を記念した「越中万葉・東京シンポジウム」を、三越劇場(東京都中央区)で開催する。
現存する日本最古の歌集「万葉集」。
その編纂に深く関わったとされる大伴家持は、かつて奈良に都のあった時代に、伝統ある貴族の嫡流に生まれ、奈良時代を代表する歌人であると同時に、政治にも携わり、波乱の歴史を生きぬいた官人として知られている。
同企画展では、家持が赴任した各地の博物館等が所蔵する貴重な資料を一堂に展観し、困難な時代を懸命に生きた良心の叫びともいえる数々の歌とともに、官人・家持の実像を紹介する。
大伴家持生誕1300年記念企画展「官人 大伴家持-困難な時代を生きた良心」の会期は3月19日~6月5日。
開館時間は9時30分~18時(観覧受付は17時30分まで)。
会場は高志の国文学館(富山県富山市舟橋南町2-22)。
休館日は毎週火曜日(5月9日は開館、5月10日は常設展のみ)。
観覧料は一般500円、大学生400円、小・中・高校生・各種障害者手帳所持者は無料、団体割引あり。
越中万葉・東京シンポジウム「大伴家持生誕1300年記念『いま、富山へ-万葉歌人の詩心をはぐくんだ風景』」の開催日時は3月26日の開場12時30分・開演13時30分・終了16時30分予定。
会場は日本橋三越本店本館6階三越劇場(東京都中央区日本橋室町
1-4-1)。
内容は、講演「言霊の人(ことだまのひと)」(漫画家・里中満智子氏)、講演「海やまのあいだ」(高志の国文学館館長・国文学者・中西進氏)、富山県の文化施策等の紹介(石井隆一富山県知事)、パネルディスカッション「いま、富山へ-万葉歌人の詩心をはぐくんだ風景」(里中満智子氏・中西進氏・石井隆一氏)。
会場では、県の観光案内や特産品販売、里中氏の原画(『天上の虹』
等)展示も行う。
定員は500名、入場無料(要事前申込・抽選)。