【ニュース】 住友林業、同社施工の東松島市立宮野森小学校が竣工、地元東北材を活用した「森の学校」が誕生 宮城県東松島市
2016.12.20
住友林業株式会社(東京都千代田区、市川晃社長)は、同社が施工した東松島市立宮野森小学校(宮城県東松島市)が12月20日に竣工すると発表した。
同小学校は、同社が手掛けた初の木造小学校校舎。
施工を担当した中大規模木造建築物の中でも最大規模の施設となる。
構造材には主にスギの無垢材を使用し、地元東北材を活用しつつ、全面的に木の現し(通常であれば壁や天井などで隠れてしまう構造材を露出させる仕上げ)とすることで、木質感あふれる空間とした。
総工費は約18億円(電気・設備工事含む)。
同小学校のコンセプトは「森の学校」。
東日本大震災により、移転地として高台に造成された新しい街区の里山と寄り添う敷地に建設された。
教室は山側に向かって大きな開口部を設けることで、山の自然や四季を感じながら学べる環境になっている。
校舎は木造平屋建(一部2階建)で、約5,000本の無垢材を使用、校舎・屋内運動場共に木造の小学校は宮城県初。
土台にはヒノキを、柱・梁などはスギを使用、東北材を中心に活用することで地域林業の活性化に寄与しているという。
また、平屋の特性を生かし、校舎全体が繋がる回遊性のある動線設計とした。
教室棟・管理棟・図書棟・屋内運動場・プール棟など、各棟を結ぶ渡り廊下は鉄骨造または鉄筋コンクリート造とすることで、耐火区画としての機能も果たしている。
各学年は1クラスずつ(6年生のみ2クラス)の構成で、開校時の児童数は143名。
供用開始は2017年1月10日の予定。