【ニュース】 ヤマト運輸、路線バスを活用した宅急便輸送「客貨混載」が第13回エコプロダクツ大賞で「環境大臣賞」を受賞 東京都中央区
2016.12.09
ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(東京都中央区、長尾裕社長)は、エコプロダクツ大賞推進協議会主催の第13回エコプロダクツ大賞で、同社の路線バスを活用した宅急便輸送「客貨混載」の取り組みが「環境大臣賞」を受賞した。
同大賞は、エコプロダクツに関わりが深い民間団体による同協議会が主催し、環境負荷の低減に配慮した製品・サービスを表彰する制度。
平成16年に創設され、今回で13回目を迎える。
※写真は12月8日に東京ビックサイト「エコプロ2016」会場内で行われた表彰式の様子。
同社は、行政・地方自治体と一緒になって取り組む「プロジェクトG」を推進しており、平成27年6月より、バス事業者と連携し、路線バスに一定量の宅急便を積載できるよう、座席の一部を荷台スペースとするなどしてトラックで運行していた区間の一部を路線バスに切り替えて輸送する
「客貨混載」を開始。
これにより、バス事業者にとってはバス路線網の維持につながる新たな収入源の確保、過疎化や高齢化が進む中山間地域の自治体にとっては生活交通路線の安定化による地域住民の生活基盤の維持・向上、同社にとってはセールスドライバーが地域に滞在する時間が増え、より地域に密着したサービスを行えることにより、環境負荷低減に留まらない幅広い効果を生み出したという。
岩手県でスタートした「客貨混載」の取り組みは、宮崎県、平成28年には北海道や熊本県でも地域のバス事業者と連携して展開。
同社では今後も「プロジェクトG」を推進し、「客貨混載」に限らず、各地域で課題解決と地域活性化に貢献していくとしている。