【ニュース】 堺市・南海電気鉄道・泉北高速鉄道の3者、沿線の活性化に向けた協定を締結、泉北高速鉄道と南海電鉄の乗り継ぎ通学定期の負担軽減を実施 大阪府堺市
2016.10.11
堺市・南海電気鉄道株式会社・泉北高速鉄道株式会社の3者は、泉北高速鉄道沿線の活性化を図るため、「堺市内における泉北高速鉄道沿線活性化に向けた連携に関する協定書」を締結すると発表した。
連携事項は「沿線の子育て世代の定住・誘導に関すること」「その他、泉北高速鉄道沿線の活性化を図るために必要な取組み」。
協定締結後の取組みでは、泉北高速鉄道と南海電鉄を、「中百舌鳥」駅経由で通学する堺市民の負担を軽減する助成制度を導入、平成29年1月より開始する。
泉北ニュータウンが広がる泉北高速鉄道沿線では、人口減少が続いており、特に若年層の地区外転出により、子育て世帯人口(20~40代)が大きく減少。
この状況を踏まえ、同市では、これまで泉北ニュータウン住まいアシスト補助や住戸リノベーションモデル事業などの「子育て世代等の定住・誘導」に関する取組みや、イベント等の「魅力創出」に関する取組みなどを実施してきたという。
一方、南海電気鉄道と泉北高速鉄道でも、泉北高速鉄道沿線の活性化のため、普通運賃で泉北高速鉄道と南海電鉄を乗り継いだ場合の乗継割引額を100円に拡大するとともに、通学定期運賃の泉北高速鉄道区間内の割引率も70%に拡大した。
さらに、特急や女性専用車両の導入、区間急行の増発等の利便性向上に取組むとともに、泉ヶ丘駅前地区の商業施設リニューアルなどの魅力・集客力向上に関する取組みを実施している。
3者は今後、「子育て世代の定住・誘導に関する取組み」などについて協力体制を構築し、堺市と鉄道事業者が持つ資源やノウハウを最大限活用しながら、泉北高速鉄道沿線の活性化に取組む。
泉北高速鉄道と南海電鉄を「中百舌鳥」駅を経由して通学する堺市民の負担を軽減する助成制度の対象は、南海電鉄と泉北高速鉄道の通学定期券を所有し、中百舌鳥駅経由で通学する25歳以下の堺市に住民票を置く堺市民。
対象者数は、年間約4,500人(泉北・南海連絡通学定期販売実績等より)。
平成29年1月以降の通学定期券使用後に、利用者からの申請に基づき同市が助成額を支給する。
助成額は1日当たり48円、通学定期割引率は1ヵ月換算で約1,440円、年換算で約1万7,520円の助成(10円未満は切り捨て)。