【ニュース】 東京メトロ・東武鉄道と物流大手3社、東京メトロ有楽町線~東武東上線で既存の鉄道施設を活用した物流実証実験を共同で実施 東京都江東区

2016.08.30
東京地下鉄株式会社(東京都台東区、奥義光代表)・東武鉄道株式会社(東京都墨田区、根津嘉澄社長)・佐川急便株式会社(京都市南区、荒木秀夫社長)・日本郵便株式会社(東京都千代田区、横山邦男社長)・ヤマト運輸株式会社(東京都中央区、長尾裕社長)の5社は、9月~
10月の期間、東京メトロ有楽町線~東武東上線で、既存の鉄道施設を活用した物流実証実験を共同で実施する。

同実証実験は、交通渋滞・CO2排出量の削減・トラックドライバー不足等の社会的課題の解決策として、旅客鉄道の輸送力を活用した貨物輸送を検証するもの。
「拠点間輸送」と「拠点~駅間輸送」の2パターンを実施し、両実験とも乗客が利用できない実験専用ダイヤを設定、9月から10月にかけて合計10回実施する。
20160830東京地下鉄

同実証実験で活用する鉄道施設(路線・駅)は、東京メトロの新木場車両基地(東京都江東区)・和光車両基地(埼玉県和光市)・有楽町線「新富町」駅(東京都中央区)・「銀座一丁目」駅(東京都中央区)・「有楽町」駅(東京都千代田区)、東武鉄道の森林公園検修区(埼玉県滑川町)。

「拠点間輸送」では、物流各社の拠点からトラックで模擬荷物を新木場車両基地に搬入、東京メトロ10000系車両の1両に荷物を積載し、有楽町線・東上線を実験専用ダイヤで列車運行、和光車両基地又は森林公園検修区に到着後、列車から荷物を下ろし、トラックで物流拠点に搬出する。

「拠点~駅間輸送」では、物流各社の拠点からトラックで模擬荷物を新木場車両基地に搬入、東京メトロ10000系車両の1両に荷物を積載し、有楽町線を実験専用ダイヤで列車運行、「新富町」駅・「銀座一丁目」駅・「有楽町」駅の各駅で、到着した列車から荷物(台車1台程度)を下ろし、駅構内を経由して地上まで搬送する。

なお同実証実験終了後は、取得したデータや旅客輸送に与える影響、物流各社のニーズ等を勘案し、トラック輸送から旅客鉄道を活用した貨物輸送への転換(モーダルシフト)の実現可能性を検証するとしている。