【ニュース】 神栖市の伝統鳴り物会「はさきあばれ太鼓会」、明治神宮で奉納太鼓を5月22日に披露 茨城県神栖市
2016.05.20
神栖市波崎(はさき)の手子后神社を本拠地とし、地域の青年らにより結成された「はさきあばれ太鼓会」(茨城県神栖市、斉藤良一代表)は、明治神宮で奉納太鼓を5月22日午前11時30分より披露する。
同会は、平成25年10月に伊勢神宮式年遷宮の奉祝行事に参加し、奉納太鼓を披露。
今回の明治神宮での奉納太鼓の披露はそれに続くもの。
茨城県の最南端、利根川の河口に位置する神栖市波崎「手子后神社
(てごさきじんじゃ)」は奈良時代の神護景雲年間(767~770)の創建。
古くは息栖神社・大洗磯前神社と共に鹿島神宮の三摂社と称されてい
た。
鹿島神宮の御祭神、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)の御妃と言われている手子比売命(てごひめのみこと)を祀っており、毎年旧暦の6月15日前後の土日に、豊漁・豊作・海の安全・地域の繁栄を祈り、大潮祭(例祭)を執り行っている。
今年の大潮祭(例祭)は宵宮7月16日・本宮17日に行う。
「はさきあばれ太鼓会」は、大潮祭(例祭)で囃される笛・鉦・太鼓の鳴り物と、1尺5寸の和太鼓で表現する祭礼太鼓の伝統を保存継承するため、平成9年に地域の青年たちにより結成(現在会員は15歳~35歳前後の青年男女約80名)。
特に1尺5寸の和太鼓を脇に抱え、大海原が荒れたり穏やかになったりする海面の様子を表現とした「はね太鼓」は同祭りの特徴で、その勇壮果敢で躍動感あふれる演舞は漁師町の祭りならではの荒々しさで観る人を魅了するという。
同会では、地域の子供たちを対象に「あばれ塾」を開催、鳴り物の楽しさや和太鼓の魅力を教えることで若者や子供たちの芸能行事への参加を促し、地域に根差した伝統文化の保全と継承・発展に貢献している。
漁師でもある斉藤会長を先頭に、地域コミュニティ活動の活性化や文化活動などにも積極的に取り組んできた。
また、地域の活動だけでなく、平成27年11月には「かしま大使」(茨城県鹿嶋市)でもある相川七瀬さんの20周年記念ライブの前座として招待された実績もあり、活躍の場が広がっているという。