【ニュース】 YKK不動産、パッシブタウン建設予定地で第3期街区の安全祈願祭を実施、建設計画概要を発表 富山県黒部市

2016.05.17
YKK不動産株式会社(東京都千代田区、吉田忠裕社長)は5月16日、パッシブタウン建設予定地(富山県黒部市)で第3期街区の安全祈願祭を実施、建設計画概要を発表した。

同事業は、黒部の自然エネルギーを活用し、電力や化石燃料などのエネルギー消費を抑えた「まちづくり・住まいづくり」を提案するプロジェク
ト。
今回の第3街区目は、既存の社宅2棟(YKK茅堂社宅J棟、K棟)を活用したリノベーションモデルとして、ヨーロッパのパッシブデザインにも精通する建築家・森みわ氏の設計で改修する。
国内で建築ストック活用の重要性が増すなか、既存RC造における外皮性能の向上と耐震性能担保を実現した、これまでより豊かで、快適、安全な住空間と外部空間の実現を目指す。
20160517YKK

設計コンセプトは、「帰りたくなるプライベート空間 温熱環境の改善で生まれる新しいライフスタイル」「集えるコミュニティ空間 地域に開かれたコミュニティキッチン」「豊かなエクステリア空間 屋上は食とエネルギーのハーベストガーデン」。

主な建築計画のポイントとしては、ヒートブリッジ(外壁と内壁の間にある柱などが熱を伝える現象)を回避しながら既存建築の外皮を強化(断熱気密化)し、温熱環境の根本的な改善を図るほか、構造的安全性を担保しつつより豊かな外部空間(住戸バルコニーと屋上庭園)と共用部(エレベーター、コミュニティキッチン)を創造する。
なお、2棟それぞれで異なる国際的エネルギー建築評価規格(J棟:独パッシブハウス認定、K棟:米LEED認証)を取得するという。

「パッシブタウン第3期街区」の所在地は富山県黒部市三日市4016番地。
総事業費は約11億円。
工期は2016年6月~2017年6月(予定)。
敷地面積は4,871㎡。
構造は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)。
階数はJ棟が地上4階、K棟が地上3階。
総住戸数は36戸(フラット28戸、メゾネット8戸)。