2016.05.13
ネット宅配を手掛けるオイシックス株式会社（東京都品川区、高島宏平代表）は5月12日、「移動スーパーマーケット」を展開する株式会社とくし丸（徳島県徳島市、住友達也代表）の株式を取得、連結子会社化すると発表した。
とくし丸は5月30日の払込みをもって、オイシックスの連結子会社とな
る。

現在、とくし丸の年間流通金額は約15億円。
オイシックスの強みを活用することで、とくし丸の事業成長を加速させ、
3年後には6倍以上の年間流通金額100億円を目指す。


とくし丸は、日本全国のスーパーマーケットと提携し、「移動スーパーマーケット」の仕組みをフランチャイズ方式で提供する事業を展開してき
た。
主な利用顧客は70代・80代のいわゆる買い物難民。
400品目、1,200品を販売車両に積み込み、自宅まで訪問して販売する。
現在、27都道府県で事業を展開、53社のスーパーマーケットと提携しており、今年3月には月間流通金額が2億円を超え、年間約3倍の成長を見せているという。

一方オイシックスは、販売チャネルはインターネットで、利用顧客は30代・40代の女性が中心。
子会社化後のとくし丸では、オイシックスが強みとする定期購入モデルで得た知見を活用し、購入履歴のデータベース化・分析・提案力の強化などを通じ、利用顧客1人当たりの売上向上を目指す。
また、生鮮食品宅配で養った温度管理などのノウハウを通じ、配送商品の品質も高めていくほか、累計200万食以上を販売している献立キット「kit Oisix（きっとおいしっくす）」のシニア顧客向け販売など、とくし丸の利用者にあわせた付加価値の高い商品開発も今後検討していくという。