【ニュース】 三菱地所と積水ハウス、名古屋市中区錦二丁目の再開発プロジェクト「(仮称)錦二丁目計画」に着手 愛知県名古屋市

2016.03.04
三菱地所株式会社(東京都千代田区、杉山博孝社長)と積水ハウス株式会社(大阪市北区、阿部俊則社長)は3月1日、名古屋市中区錦二丁目で進めている再開発プロジェクト「(仮称)錦二丁目計画」に着手した。

同計画は、両者が共同で地域の新たなランドマークとなる超高層オフィスビル(地上21階・地下1階建、「新棟」)を新築するとともに、地域に親しまれてきた歴史的建築物「旧名古屋銀行本店ビル」(築90年、名古屋市都市景観重要建築物指定、「保存棟」)を商業店舗として保存・活用し、新棟低層部にも商業店舗を設けることで広小路通に新たな賑わい拠点を生み出すというもの。
新築工事・改修工事の竣工予定は2018年2月末。
20160304三菱地所

同プロジェクトの特徴は、超高層オフィスビルの開発と、歴史的建築物である保存棟の保存・活用により、連続的な賑わいを創出し、広小路通や、更には栄・伏見エリアの活性化に寄与する点。

新棟は建物高さ約100m、オフィス基準階床面積約450坪、オフィス専用面積合計約8,500坪。
高層部は伸びやかな縦のラインが印象的なデザインとする一方で、低層部は隣接する保存棟との連続性を意識し、保存棟の列柱をモチーフとした門型のデザインを採用する。
完成後は株式会社三菱東京UFJ銀行が入居予定。

保存棟は、名古屋市近代建築の先駆者である鈴木禎次の設計により
1926年(昭和元年)に旧名古屋銀行の本店ビルとして竣工(築90年)。
1989年に名古屋市都市景観重要建築物に指定され、2009年まで三菱東京UFJ銀行が貨幣資料館として使用していた。
広小路通の歴史を今に伝え、地域に親しまれてきた歴史的建築物であることに鑑み、建物本体、外装は極力現況のまま保存しつつ、現代でも積極的な活用が可能となるよう、耐震性の確保、最新設備の導入等を行う改修工事を実施する。
完成後はレストラン・バンケット・ホテル等の運営企画を手掛ける株式会社Plan・Do・Seeが入居予定。

「(仮称)錦二丁目計画」の所在地は名古屋市中区錦二丁目2011番ほか(地番)。
敷地面積は約4,581㎡。
延床面積は新棟が約4万5,410㎡、保存棟が約4,956㎡。
階数は新棟が地上21階・地下1階・塔屋2階、保存棟が地上6階・地下1階・塔屋1階。
主要用途は事務所・店舗・駐車場。
事業者は名古屋デベロップメント特定目的会社(三菱地所が開発業務を受託)、積水ハウス。