【ニュース】 三井不動産レジデンシャル・丸紅・森ビル、横浜市中区「北仲通北再開発等促進地区地区計画」A-4地区の開発事業に着手、歴史的建造物を活かした新モデルの街づくりを実施 神奈川県横浜市
2016.03..02
三井不動産レジデンシャル株式会社・丸紅株式会社・森ビル株式会社は3月1日、旧横浜生糸検査所付属生糸絹物専用B号倉庫およびC号倉庫(倉庫棟)の保全活用計画変更手続きを経て、倉庫棟の解体に着手、複合大規模開発を進めると発表した。
3社は共同で、横浜市の「北仲通北再開発等促進地区地区計画」A-4地区で、地上58階建の超高層タワーの開発事業に取り組んでいる。
住宅・商業・文化交流・宿泊機能を備えた複合大規模開発を実施するとともに、地区の歴史を継承した街に開かれた開発とする予定。
同開発では高さ約200m、地上58階建の超高層タワーが横浜の新たなシンボルとして誕生。
タワー棟は、横浜市で最大規模(2000年以降に竣工し、建築物の高さが100mを超える横浜市内共同住宅の物件として最大戸数)となる約
1,200戸の住宅機能を整備し、低層部には商業、上層階には展望ラウンジを併設する宿泊機能を備えた複合開発となる。
さらに、現物保存する旧横浜生糸検査所付属倉庫事務所(旧帝蚕倉庫事務所棟)と解体後復元保存する倉庫棟に文化交流機能を導入し活用するとしている。
横浜市指定有形文化財に指定されている旧帝蚕倉庫事務所棟は、横浜開港の記憶を残す歴史的資産であることから、現状変更許可の手続きを経て、現物保存しつつ必要な耐震補強を行い、施設内部は文化財としての価値を保ちながら施設活用に必要な改変を行う。
また、倉庫棟は、C号倉庫を一旦解体したうえで煉瓦等の資材を活用し、外観と内部空間の一部を復元する。
同開発では、地区の歴史を継承しながら景観を重視した、街に開かれた積極的な歴史的建造物の活用を目指す。
「北仲通北再開発等促進地区地区計画」A-4地区計画の敷地面積は約1万3,135㎡、延床面積は約16万8,200㎡。
用途は共同住宅・ホテル・店舗・文化施設他。
建築物の高さは約200m。
解体着工は2016年3月1日、新築着工は2016年10月(予定)、竣工は2020年1月(予定)。