【ニュース】 積水ハウスと大阪ガス、世界初、超高層マンション2物件で新型燃料電池を全戸設置し余剰電力を活用 大阪府大阪市
2016.02.29
積水ハウス株式会社(大阪市北区、阿部俊則社長)は、同社が事業主として開発する超高層マンションで、家庭用燃料電池エネファームtypeS(新型燃料電池)を活用したCO2排出量および一次エネルギー消費量の大幅な削減を実現する次世代のエネルギーシステムを導入する。
同システムの導入は、大阪ガス株式会社(大阪市中央区、本荘武宏社長)と共同で実施するもの。
導入する物件は、大阪市内の「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」と「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」の2か所。
両物件は、世界初、新型燃料電池を全戸に設置した超高層マンションとなる。
家庭で使われなかった燃料電池発電電力(余剰電力)を大阪ガスへ売電が可能になるほか、従来マンションに比較し約25%の一次エネルギー消費量削減(積水ハウス 大阪マンション事業部が2008年に供給した超高層マンションと比較した場合)を実現するという。
両マンションでは、小型化等を実現した新型燃料電池を導入することで、設置スペースの問題を解決。
また、24時間700Wの定格出力運転を行うことで、最大限高効率に発電した環境負荷の小さい電力を家庭で消費したり、大阪ガスに売電することができるとしている。
これにより、多様な居住者にメリットが期待されるという。
なお同取り組みは、超高層マンションで実現するCO2排出量の削減手法として先進的であることから、国土交通省「平成27年度第2回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」にも採択されている。
今後、積水ハウスでは「グリーンファースト」戦略にもとづき、分譲マンション「グランドメゾン」をはじめ、 戸建や賃貸住宅等にも、燃料電池の普及や余剰電力の買い取りなどの新たなビジネスモデルを拡大していくことで、サステナブル社会の実現に貢献していくとしている。
「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」の所在地は大阪市北区大淀南2丁目1-1他。
敷地面積は2,699.7㎡、延床面積は店舗が1,272.3㎡・住宅が
3万5,118.9㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造・39階建。
戸数は店舗8戸・住戸298戸。
工事着工は2016年7月(予定)、完成は2019年1月(予定)。
「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」の所在地は大阪市中央区内久宝寺2丁目18-1他(地番)。
敷地面積は3,185.9㎡、延床面積は住宅・3万1,043.9㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造・38階建・住戸245戸。
工事着工は2016年9月(予定)、完成は2019年7月(予定)。