【ニュース】 鈴木商店など、深谷ねぎの中でも特に甘い糖度13度以上の「新戒ねぎ(しんがいねぎ)」の出荷が本格化 埼玉県深谷市
2016.02.10
深谷ねぎを中心に青果卸を行う有限会社鈴木商店(埼玉県深谷市、鈴木誠志代表)と生産農家の有志は、糖度13度以上という果物の梨と同じ糖度の旬なねぎ「新戒(しんがいねぎ)ねぎ」の出荷が、今年は2月に入りようやく本格化したと発表した。
通常は12月~1月に出荷が本格化するが、暖冬の影響もあり、降雪などで急に寒くなった1月後半から急速に糖度が増し、今年は2月に入ってから出荷が本格化してきたという。
なお同社では、深谷市新戒地区のねぎ生産農家の有志と協力し、ウェブサイト「新戒ねぎ.com」を開設。
深谷ねぎの中でも特に甘くておいしい「新戒ねぎ」のブランドを発信している。
「新戒ねぎ」は、小規模な畑で作られているため、機械化が難しく、出荷量は少なめ。
卸の段階では、他地域の深谷ねぎに比べ2割ほど高い価格で取り引きされているが、店頭では同じ「深谷ねぎ」として扱われているため、一般の人には違いが認識されていないという。
「新戒ねぎ」の最も甘い部分(根に近い下部)の糖度は13~15度で、果物の梨と同じ糖度だといわれている。
甘さの秘密は、同地域の硬い土。
野菜は、ある程度ストレスを与えないと甘みが出てこないが、新戒地区の土は、耕運機などの金属製の爪がすり減るほど硬いため、ねぎにストレスがかかり、甘くなるとしている。
今が旬の新戒ねぎは、甘みが増してよりおいしくなっているという。