【ニュース】 雲仙温泉観光協会、「雲仙地獄」をリニューアルオープン、「見る雲仙地獄」から「体感する雲仙地獄」へ 長崎県雲仙市
2015.12.16
雲仙温泉観光協会(長崎県雲仙市、石田総一会長)は12月15日、雲仙温泉で一番の観光スポット「雲仙地獄」をリニューアルオープンした。
今回のリニューアルは、環境省「雲仙温泉 集団施設地区 再整備計画」により、雲仙地獄内の6箇所を再整備したもの。
今までの「見る雲仙地獄」から「体感する雲仙地獄」とした。
リニューアルした6箇所とは、「雲仙地獄 足蒸し(あしむし)」「雲仙地獄工房」「雲仙地獄見台(兼 休憩所)」「大叫喚地獄 展望所」「泥火山」「50周年記念広場」。
このうち、「雲仙地獄 足蒸し(あしむし)」と「雲仙地獄工房」「雲仙地獄見台(兼 休憩所)」の総称を「雲仙地獄茶屋」(管理:雲仙温泉観光協会)とした。
あわせて、「旧八万地獄入り口」も再整備、スロープを設け、バリアフリー対応にしたという。
「雲仙地獄 足蒸し(あしむし)」は、足を置くと、地熱や噴気を体感できる休憩所。
地獄の熱を感じられるという。
なお、裸足でいることや長時間同じ場所に足を置くなどの利用は火傷の原因となるほか、地熱や噴気は自然現象なので急変することもある。
「雲仙地獄工房」では、雲仙地獄で蒸した、できたて熱々のたまごを食べることができる。
このたまごは、口伝で「1個食べたら、3年長生き。2個食べたら5年長生き。3個食べたら死ぬまで長生き」と言われており、秋の繁忙シーズンには1日に2,000個以上売れる人気商品。
「雲仙地獄見台(兼 休憩所)」では、屋根付き休憩舎・テーブル椅子が整備され、ゆっくりと周辺の地獄を見学しながら温泉たまごを食すことができるという。
「大叫喚地獄 展望所」では、雲仙の地獄で最も噴気の激しい場所で、間近で噴気現象を観察できるとしている。
展望所には「大叫喚地獄」の石碑も整備、記念撮影に利用できるという。
「泥火山」は、雲仙地獄の中で独特な景観を成す。
灰白色の粘着性のある土質のため、地中から噴気で盛り上がり成長する円すい形の小さな山が、幾つも形成される。
その日の水分によって異なる山の形になり、同様の仕組みで生じる火山の形のでき方を学ぶことができるという。
まわりには木製遊歩道が整備、色々な方向から観察することができるとしている。
「50周年記念広場」は、雲仙の国立公園指定50周年の際に作られた記念モニュメントがある石畳の広場。
地獄巡りの集合場所や、雲仙での記念撮影に利用できるという。