【ニュース】 キシル、川下から川上を目指す独自の「林業 六次産業化プロジェクト」が第1回「ウッドデザイン賞」林野庁長官賞(優秀賞)を受賞 静岡県浜松市

2015.12.14
株式会社キシル(静岡県浜松市、渥美慎太郎代表)は、12月10日に発表されたウッドデザイン賞運営事務局(後援:林野庁)主催の第1回「ウッドデザイン賞」で、同社の「キシル 六次産業化プロジェクト」が「ウッドデザイン賞2015<林野庁長官賞(優秀賞)>」を受賞したと発表した。

ウッドデザイン賞とは、「木」に関するあらゆるモノ・コトを対象に、暮らしを豊かにする、人を健やかにする、社会を豊かにするという3つの視点から、デザイン性が優れた製品・取組等を表彰するもの。
今年度創設され、今回が第1回となる。

同社は今回、5点の商品・プロジェクトを応募。
5点全てがウッドデザイン賞を受賞、うち1点が林野庁長官賞(優秀賞)を獲得した。
20151214キシル

「ウッドデザイン賞」では、応募総数822点から書類による第一次審査、審査委員会(赤池学委員長)による第二次審査を通過した397点の受賞作品の中から、最終審査で「農林水産大臣賞(最優秀賞)」を1点、
「林野庁長官賞(優秀賞)」を9点、「審査委員長賞(奨励賞)」を30点、をそれぞれ選出。

今回同社が受賞した「キシル 六次産業化プロジェクト」では、2002年より国産材(主にヒノキ)を使用した学習机の企画・販売(第三次産業)から開始してきた中で、需要が増加し、生産が追いつかなくなる状況が続いたことから、2014年より木材加工と製材の2つの自社工場の稼働(第二次産業)を始めたもの。
次の目標では、山林を購入し、自社の生産計画に沿ったスムーズな伐採(第一次産業)を目指すとしている。

同社の六次産業化の最大のメリットは、「売り先が決まっている」ことで、常に一定数のファン(顧客)が存在し、一般とは逆に第三次産業から第二次・第一次へと展開している点。
生産計画が立てやすく、それゆえ取引先(林業家や製材業者)との連携がスムーズだという。
さらに自社工場も稼動しているため、コンスタントに木材の加工ができるとしている。