【ニュース】 電通、IR(カジノを含む統合型リゾート)に関するアンケート調査を実施、IRへの認知・理解により賛否に差 東京都港区

2015.12.10
株式会社電通(東京都港区、石井直社長)は、国内で導入の議論が進められているカジノを含む統合型リゾート(Integrated Resort、略称:IR)の認知・イメージ・態度(賛否)を問うアンケート調査を今年9月11日~14日に実施、このほどその調査結果を発表した。
調査対象は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県在住の20~59歳の男女一般生活者1,000名(業界関係者等は除外)。
調査方法はインターネット調査。

同発表によると、現状の賛否としては反対(44.6%)が賛成(29.3%)を上回る結果に。
一方、IRに関する情報が伝わってIRへの認知・理解が深まると、反対層の一部にポジティブな印象への態度変容が生じ、とりわけ女性層ではそれが顕著であることが分かったという。

IRの認知については、「正しく理解している」(「施設に行ったことがある」および「言葉の意味や具体的な施設を知っている」)と回答した人は全体の19.1%、「言葉を聞いたことがある程度」と回答した人(49.7%)と合わせたIR認知層は計68.8%。
また、IRを正しく理解している人(19.1%)の過半数がIRの国内導入に賛成である一方で、IRをまったく知らないと回答した人(IR非認知者、
31.2%)の約5割が導入に反対し、賛成は2割以下にとどまることが分かった。

IR施設について写真と文章で正しい情報や導入メリットを伝えた上で、改めてIRに対するイメージについて聞いたところ、IRの国内導入に対して「どちらかといえば反対」(20.7%)と「どちらともいえない」(26.1%)と答えていた人の2~4割が「イメージが良くなった」と回答。

この要因としては、複合型の観光・集客・商業施設でファミリー層を対象とした施設が含まれることや、国際的なレジャーを日本国内でも体験できること、誰もが24時間安心安全に滞在できること、観光などを通じ大量の雇用が創出されたり日本の内需拡大に寄与したりすること、IR施設が税金ではなく民間資本によって運営されることや反社会勢力が参入できない仕組みがあること、ギャンブル依存症の対策や青少年の入場禁止などの措置が検討されていることなど、IRの特徴が伝わったことなどが挙げられるという。

性年代別で見てみると、IRの施設についての写真と文章による情報提示の前と後では、態度変容の割合として女性が男性を上回り、特に「20代女性」では「IRに行きたい」と回答する割合が高まったとしている。