【ニュース】 ミサワホームグループと京セラ、エネルギー自家消費型住宅の実証実験を10月より開始 奈良県王寺町

2015.09.28
ミサワホーム株式会社(東京都新宿区、竹中宣雄社長)、株式会社ミサワホーム総合研究所(東京都杉並区、佐藤春夫代表)、京セラ株式会社(京都府京都市、山口悟郎社長)の3社は、奈良県内に建設したモデル住宅で、「エネルギー自家消費型住宅」の実証実験を、10月より共同実施する。

同住宅は、自家発電した再生可能エネルギーを優先的に使用し、災害時も安心で、平常時は極力エネルギーを買わない暮らしを可能にするというもの。
ミサワホームが提唱する防災・減災ソリューション「MISAWA-LCP」の一環として実施する。
20150928ミサワホーム

モデル住宅では、ミサワホームが昨年度より標準化している高性能断熱材仕様に樹脂サッシを採用、建物の断熱性を高めた。
さらに、地窓・高窓の開閉やシーリングファン・エアコンのオンオフを自動制御して排熱と涼風の取り込みを行う涼風制御システムや、室内の風通しを良くする南北通風設計、西日を遮る日よけスクリーンなどの工夫で省エネ化を図っている。
搭載する太陽光発電システムと蓄電システムは京セラ製で、相互連係することでエネルギーを最適に利用するという。

実証実験では、外部からの電力やガスの供給を遮断し、生活に必要なエネルギーを自家発電分で賄う状態を再現した上で、複数の世帯にモデル住宅で生活してもらい、設備機器や家電の稼働状況、室内の温度・湿度などのデータを収集。
自家発電したエネルギーのみで安心した生活が継続可能かを分析するとしている。

モデル住宅の建築地は奈良県北葛城郡王寺町「ヒルズガーデン王寺」内。
構造・工法は木質パネル接着工法。
建物面積は1階が60.24㎡、2階が52.17㎡、延床面積が112.41㎡。
実証実験の実施期間は2015年10月~12月。