【ニュース】 インフォコム、津波除け「千年希望の丘」を活用した岩沼復興アグリツーリズムを開始、第1回モニターツアーを9月に実施 宮城県岩沼市
2015.08.04
インフォコム株式会社(東京都渋谷区)は、岩沼市が沿岸部に整備中の津波除け「千年希望の丘」を活用した岩沼復興アグリツーリズムを開始する。
同社はこれまで、同市に建設した「みんなの家」を中心に、地域の人々の協力を得て、産直野菜販売の実施や季節ごとの地域交流行事などを企画・主催。
震災被災地の復興支援活動に継続して取り組んできた。
今回開始する「千年希望の丘」岩沼復興アグリツーリズムは、自治体・農家・コミュニティー施設・宿泊施設などが相互連携し地域全体で取り組み、全国に情報を発信し、ツアー参加・交流・リピートを促進する持続的なツアー(復興アグリツーリズム)を構築する事業。
社会基盤であり、復興のシンボルでもある「千年希望の丘」の管理を、観光価値の創造により、全国から集客を図ることで継続的に行うことを目的としている。
復興庁の2015年度「新しい東北」先導モデル事業にも選定されているという。
ツアーの内容は、「減災環境の管理と学習」(「千年希望の丘」の除草など環境の整備と維持管理作業、減災の取組の学習)、「農業の体験」(岩沼の農家で季節ごとに行われる農作業を体験)、「地域住民との交流」
( 「みんなの家」を活用した地域イベントへの参加や開催協力、地産品の購入)、「復興地域への宿泊」(モンタナリゾートを中心とした岩沼市内宿泊施設への宿泊、飲食施設の利用)など。
提案団体は岩沼復興アグリツーリズム協議会(宮城県岩沼市、八巻文彦会長)。
今年度は、2015年9月・11月、2016年2月に計3回(参加者合計100名予定)のモニターツアーを実施するほか、東京都内で岩沼産農産物の販売とツアーのPRを7月(実施済)9月・11月に計3回実施する。
第1回のモニターツアーは、9月5日~6日に実施予定。
その他、インターネットを活用したコミュニケーション環境の構築、農業
ITデモシステムの構築も行う。
なお、2016年度以降は、「千年希望の丘」麓の農地で復興農産物のイチジクを定植し農業体験エリアを拡大するほか、教育現場への啓蒙を実施し修学旅行などを誘致、連携団体を拡充しツアー規模の拡大を図り、地域の雇用創出に結びつく施策を検討するとしている。