【ニュース】 文京学院大学、企画提案が埼玉県の中山間「ふるさと支援隊」に採択、越生町龍ヶ谷の活性化に向けた「マゴコロ宅急便プロジェクト」を推進 埼玉県越生町

2015.06.11
東京都文京区と埼玉県ふじみ野市にキャンパスを置く総合大学の文京学院大学(東京都文京区、工藤秀機学長)は6月10日、埼玉県越生町龍ヶ谷(たつがや)の活性化に向けた「マゴコロ宅急便プロジェクト」を推進すると発表した。

同大学は、埼玉県が実施する中山間地域ふるさと事業調査研究事業(中山間「ふるさと支援隊」)に応募、今年5月19日に採択されている。
今回の同プロジェクトは、その提案書に基づいたもの。

「ふるさと支援隊」は、大学生の持つ行動力、専門技術、知識、新しい視点などを取り込み、集落を活性化することを目的に、埼玉県が2010(平成22)年度より実施している事業。

今回推進する同プロジェクトは、人間学部コミュニケーション社会学科の学生(指導教員:中山智晴教授・古市太郎助教)が中心となって提案した。
埼玉県との正式契約締結後より始動し、最大4年間の活動を展開していくとしている。

活動の対象となる龍ヶ谷は、人口約150名、平均年齢70歳弱の中山間地域。
豊富な自然資源を持つ一方、地域住民だけでは生活・自然環境や伝統文化の保全・継承といった、いわゆる「ふるさと」の維持が困難となりつつあるという。

今年度は、若者視点の地域マップ「龍ケ谷おもてなしマップ」の作成、「龍ヶ谷井戸端新聞」の発行、龍ヶ谷「マゴコロ宅急便事務局」の設立・PR担当、既存のイベントへの参加などを実施する。

「龍ケ谷おもてなしマップ」では、「スカイツリーと同じ高さの展望ポイント」や「空師(そらし)」といった有形・無形の地域資源情報を、学生が各世帯を訪問しながら聞き取り調査を行い、マップを作成する。

「龍ヶ谷井戸端新聞」では、四季を通じて各世帯を訪問、「おいしいタケノコ料理レシピ」「ホタルの生育状況」など、龍ヶ谷の生活に関する情報を収集・整理し、都市部の若者へ向けた新聞を作成・発行するほか、SNSやインターネット動画配信も活用し、継続的な情報発信を行う。

また、大学内に、地域住民代表者と学生による「マゴコロ宅急便事務局」を設置し、地域住民は情報提供や体験会での講師役を、学生は情報収集・整理(聞き取り調査、マップ、新聞づくりなど)、SNSでの発信、イベント参加者への対応を担うとしている。

さらに、学生スタッフは越生町で開催される祭りや催しへ積極的に参加、龍ヶ谷での祭りには、チャーターしたバスで総勢約20名が訪問し、大規模な交流を実施するという。