【ニュース】 清水建設、福島県広野町でオフィスビル「(仮称)広野東口ビル」を着工、福島復興整備事業の先陣を切る民間プロジェクトが始動 福島県広野町
2015.05.27
清水建設株式会社(東京都中央区、宮本洋一社長)は5月25日、JR常磐線広野駅東口(福島県広野町)でオフィスビル「(仮称)広野東口ビル」の建設工事を起工した。
同プrジェクトは、福島復興整備事業の先陣を切る民間プロジェクト。
建設地では、遠藤智広野町長、清水建設東北支店長(竹浪浩常務執行役員)の出席のもと、安全祈願祭及び起工式を実施した。
工期は2015年5月~2016年3月(予定)。
同プロジェクトは、広野町が推進する復興整備事業「広野駅東側開発整備事業(第一期)」の主要区画を構成するもの。
広野町は、第一期として広野駅東側で7.65ヘクタールを開発・造成し、テナント事業用地1区画と事業用地6区画を整備。
各種事業所や研究機関等を誘致することで、浜通りの復興拠点となる新市街地の早期形成を目指す。
同社は昨年8月、広野町による開発事業予定者を募集する公募プロポーザルで、テナント事業用地について、原子力災害被災地域事業所整備等支援事業を対象に経済産業省から交付される福島再生加速化交付金を活用した事業計画案を提案、同案が採択された。
総投資額は約14億円を予定している。
着工したオフィスビルは、復興の最前線の新たな拠点となるもの。
設計・施工とも同社が担当する。
建物は免震構造とすることで、東日本大震災規模の地震に対しても安全・安心を確保でき、建物の機能を維持。
また、非常用電源により、不慮の停電に際してもテナントのBCPを支援できるようにする。
停電時には1階に設置する非常用発電機が共用部の照明・コンセントに72時間、また屋上に設置する太陽光発電パネルが共用部の保安用コンセントに、それぞれ電力を供給。
その他、省エネ型空調設備やLED照明の全面採用等により、平常時も省エネを図る。
「(仮称)広野東口ビル」の所在地は福島県双葉郡広野町大字下浅見川字柳町(JR常磐線広野駅東側)。
規模は地上6階、延床面積3,454.92㎡。
構造は鉄骨造(免震)、用途は事務所・店舗。
工期は2015年5月~2016年3月(予定)。