2015.04.14
鳥取県福祉保健部障がい福祉課社会参加推進室情報アクセス・障がい者アート支援担当はこのほど、公益社団法人鳥取県聴覚障害者協会の協力を得て、県内の観光地をろう者の女性2人が手話で案内する動画「鳥取県おすすめ手話観光ガイド」を制作した。
県内外のろう者に対し、「手話」で県内観光地の魅力を発信するのが目的。
内容は、女性2人のろう者が、10箇所の観光地で色々なアクティビティを体験し、おいしいものを食べながら、オールロケで各地の魅力を紹介したというもの。
動画での紹介時間は、1箇所につき4～6分間。
制作した同動画は、鳥取県のホームページ（手話チャンネル）にアップし、県内の観光地の魅力を県内外に広く発信していく。
ろう者が手話で観光案内する動画の制作は鳥取県内初、全国的に見ても極めて稀な取組だという。

同動画は、文章（字幕）の読み取りが苦手な人もいることから、字幕や手話通訳ではなく、ろう者自身が手話で案内することにより、ろう者にとって大変分かりやすい内容となっているとしている。
また、ナレーション、字幕、視覚障がい者向けの音声解説も付いているため、障がいの有無に関係なく、誰でも楽しめる内容だという。
紹介場所と内容は、「浦富海岸」がクリアカヌー体験とイカスミカレー、「白兎海岸」が白兎神社・因幡の白兎ともさバーガー、「鳥取民藝美術館」が鳥取民藝の世界と民藝の器を使った料理、「白壁土蔵群」が倉吉絣を着てまちなみ散策、「三徳山三佛寺投入堂」が投入堂参拝と精進料理、「三朝温泉」が河原風呂・足湯・飲泉場と浴衣で射的、「国立公園大山」がダウンヒルサイクリング体験と妖怪天井画、「とっとり花回廊」がフラワートレインで花々を満喫、「水木しげるロード」が水木しげるロード散策と鬼太郎列車（境線）、「むきばんだ史跡公園」が古代体験（火おこし）と古代食。
なお、鳥取砂丘は、生活環境部砂丘事務所が別に13種類の動画を制作済み。