【ニュース】 中野BC、酒蔵の観光事業を強化、梅酒や梅ジャムの手作り教室などを開催し、酒蔵内の日本庭園も観光用に整備 和歌山県海南市

2015.03.10
和歌山の酒造最大手・中野BC株式会社(和歌山県海南市、中野幸生社長)は、高野山開創1200年とわかやま国体開催となる今年、酒蔵の観光事業を強化する。
同事業では、梅酒や梅ジャムの手作り教室などを年間を通じて開催、「体験型の酒蔵」として誘客を図る。
各教室を付加価値のある趣向を凝らした内容にすることで有料化し、観光事業として新たな収益源を目指す。
また、酒蔵内にある日本庭園も観光用に整備するという。
第一弾では、3月14日より、一般市場に出回らない極上のウメを使った梅酒作りとウメを使ったシロップ作りの体験型教室を開始。
団体割引を適用するなど、細かな料金設計(メニュー表)も準備し、旅行会社に積極的な営業を行なうとしている。
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第一弾の梅酒作りとウメを使ったシロップ作りの体験型教室では、地の利を生かし、紀州南高梅のなかでも4Lサイズの大粒を使用。
一般市場には出回らない極上品で漬け込む梅酒やシロップとして価値を高めるほか、収穫仕立てを冷凍保存し、年間を通じて高品質なウメを用意する。
料金は、食材や調味料ほか瓶など必要な材料全てを揃えた梅酒作りが1人2,000円(税抜)、シロップが1,500円(同)。
団体割引は最大10%で、20名以上からが対象となる。
また同日から、酒蔵内にある3,000坪の日本庭園を散策できるよう、池の周りに遊歩道(1周150m)を整備し、四季折々の花を寛ぎながら観覧できる茶屋のような休憩場所も設置、観光名所として売り出しを図る。
なお、日本庭園のある酒蔵は珍しいことから、無料の酒蔵見学と試飲を目当てに、年間約4万人の観光客が近畿圏(主に大阪・京都・奈良)から訪れているという。
今後はこの集客力を活かしながら、他の酒蔵とは一線を画す各種体験教室の開催により、魅力ある酒蔵として認知を高めるとともに、蔵内での滞在時間を伸ばすことで、より想い出に残る酒蔵を目指すとしている。