【ニュース】 長田工業所、溶接加工工場を改装し、「溶接や金属加工で遊んで学べるテーマパーク」をクラウドファンディングで事業化へ 福井県坂井市

2014.10.09
スチール・ステンレスの溶接加工を手掛ける株式会社長田工業所(福井県坂井市、小林輝之代表)は、自社の溶接加工工場を開放し、溶接や金属加工で遊んで学べるテーマパーク「アイアンプラネット」の事業化に向け、クラウドファンディング「zenmono(ゼンモノ)」により、一般の人からの支援募集を開始した。
「アイアンプラネット」は、一般の人には馴染みが薄く、閉鎖的な雰囲気の鉄工所の一部を開放することで、夢のある科学館的な場所に生まれ変わらせたいというプロジェクト。
地元観光連盟との合同事業、児童科学館等とのモノづくり体験の事業連携、小中学校のクラス単位の課外学習、美術系・工業系の学生へのワークスペース提供など、外部との連携も視野に入れているという。
資金調達後は、工場内の改装をし、2015年4月に正式オープンする予定。


「アイアンプラネット」では、自社溶接工場を「鉄の惑星」ととらえ、溶接体験や金属と触れ合うワークショップなどで、冒険するようなイメージのテーマパーク的なスペースを設置。
本業である溶接加工工場の1階空間はそのままに、溶接体験やワークショップを一般客向けに常時開催できるスペースを一部確保する。
また、以前は資材置き場となっていた2階ロフト空間を整理し、鉄の科学館のような場所も企画。
壁面には鉄製のオリジナル体験玩具を設置し、鉄のテーブル・椅子の上には、常時金属のオモチャや加工道具などを置き、好奇心を刺激するという。
1階空間では職人が加工作業をしている様子を自由に見学でき、溶接の光や音や臭いがショーさながらのインパクトと臨場感を演出。
時には工場で普段実際に働く職人自身がキャストとして指導も行う。
また、溶接体験教室などで一般客が保護溶接面や防炎着をつける体験も、まるで宇宙服を着ているような気分になり、創造力を高めるとしている。
開発スケジュールは、10月8日にクラウドファンディング正式公開後、12月17日にクラウドファンディング目標達成(予定)、2014年12月~2015年3月にコンセプトのブラッシュアップ、更衣室・トイレ改装・会場整備、2015年4月にオープン予定としている。