【ニュース】 浜名湖下りウナギ放流事業全体会議、前年度と同様、約200㎏のウナギをこの秋に放流、資源回復を目指す 静岡県浜松市

2014.06.26
浜名湖下りウナギ放流事業全体会議(事務局・浜名湖水産業振興協議会)は、絶滅危惧種のウナギの保護と、「浜名湖うなぎブランド」の資源回復を目指し、前年度と同様、約200キロのウナギをこの秋に放流する。
同放流事業は、産卵のため浜名湖を下る親ウナギ(下りウナギ)を漁師から買い上げて放流、孵化して黒潮に乗って戻ってくるシラスウナギの資源回復を図るという試み。


浜松市は100年以上の歴史を持つウナギ養殖の発祥の地であり、ウナギの蒲焼きの年間支出額も全国1位。
一般的に浜名湖うなぎは、地元の天竜川河口や浜名湖で採捕された稚魚(シラスウナギ)を浜名湖で養殖しているものを指す。
5年前から稚魚の不漁が続いたことで、ウナギ稚魚の取引価格は一時稚魚1キロあたり250万円程度まで高騰したが、6月現在では1キロあたり20万円程度と大幅に値下がりしている。
ウナギの稚魚が成魚になるまでには半年程度の期間が必要となるため、養鰻業者が安価に仕入れた稚魚は成長し、6月頃から続々と店頭に並ぶ予定だという。