【ニュース】 弘前市、弘前城で100年ぶりに石垣を修理、曳屋工法で天守閣を70m移動 青森県弘前市
2014.04.01
弘前城の石垣大修理へ向け、準備を進めている弘前市は、石垣の修理に伴い、弘前城天守を「曳屋(ひきや)」工法で北西70mに移動する。
曳屋は2015年の夏頃に開始し、現在の場所に戻ってくるのは早くて5年後の予定だという。
弘前城本丸東面の石垣には、以前から膨らみが確認されており、同市ではこれまで、修理の方向性について検討してきた。
検討の結果、天守台南面約10m、東面約100mの範囲で石垣の修理を行うとしている。
弘前城で石垣の修理がおこなわれるのは約100年ぶりだという。
今後は、2014年の秋頃に天守の下の内濠を埋め立て、天守曳屋工事のための仮設基礎を設置する予定。
このため、内濠の水面に映る天守と桜、水面に浮かぶ花筏(はないかだ)といった光景は、今年のさくらまつりの後はしばらく見ることができなくなるという。
2015年の夏から秋にかけては、天守を本丸内側に曳屋し、石垣の解体工事が始まる予定。
工事には全体で約10年を要し、天守を元の位置に戻すまでにも、5年はかかると見込みとしている。