【ニュース】 札幌市など、「さっぽろ観光あいのりタクシー」や観光施設の電子チケットを提供する実証実験事業を共同で実施 北海道札幌市

2019.01.25
札幌市と一般社団法人札幌観光協会・株式会社NTTドコモ・NTTテクノクロス株式会社・日本電信電話株式会社は、「さっぽろ観光あいのりタクシー」や観光施設の電子チケットを提供する実証実験事業を共同で実施する。
実施期間は1月25日~2月24日。

同実証事業の目的は、近年急増している外国人観光客をはじめとする観光客の市内周遊で喫緊の課題となっている二次交通やキャッシュレス決済、コミュニケーション問題を解決し、観光客の満足度を高め、消費拡大や再訪意欲の向上を図ること。
観光客向けの相乗りタクシーと観光施設の電子チケットを合わせて有料で提供する手法は、国内初の取組となる(平成31年1月24日時点)。

同実証実験のターゲットは観光客(特に外国人観光客だが、市民利用も妨げない)。
乗合タクシーのサービス内容は、乗車方法が1人1日3,000円(税込)で、あらかじめ定められた市内16カ所の乗降場所間を乗り降り自由というもの(乗車料金はWEBによるクレジットカード決済)。

「さっぽろ観光あいのりタクシー」では、郊外の観光施設を周遊する際の観光客の利便性を高めるとともに、シェアリングエコノミーにより低価格での利用を実現し、二次交通問題の解消の一助となることを目指す。
また、リアルタイムのAI処理で最適な車両を決定し配車することにより、目的の降車場所まで、効率的な乗合運行を実現する(NTTドコモのオンデマンド型交通サービス「AI運行バス®」を活用)。
札幌市が実施しているオープンデータプラットフォーム「DATA-
SMART CITY SAPPORO」(官民のデータを集約し、地域経済の活性化や市民サービスの向上をめざした取組)で収集したデータをもとに乗降場所を選定し、実効性のある取組が期待される。
あわせて、電子チケットの導入などICTを活用することにより、外国人観光客特有の課題であるキャッシュレスやコミュニケーションの課題解決も目指す。

「さっぽろ観光あいのりタクシー」の実施期間は1月25日~2月24日。
運行時間は9時~17時(予約受付時間は8時~16時30分)。
運行車両は普通タクシー(定員5名)とジャンボタクシー(定員10名)を併用し、最大15台を使用。
乗降場所は、観光施設(市内8施設)と宿泊施設(市内8施設)。