【ニュース】 三井ホーム鹿児島、鹿児島県産のフィンガージョイント材を使用した伊万里木材市場の事務所棟を上棟  鹿児島県曽於市

2018.01.29
三井ホーム株式会社(東京都新宿区、市川俊英社長)のグループ会社・三井ホーム鹿児島株式会社(鹿児島県鹿児島市、棚橋隆社長)は1月26日、曽於市で地元県産材を構造材として施工していた株式会社伊万里木材市場(佐賀県伊万里市、林雅文代表)の事務所棟を上棟した。

同社は、これまでにも地元県産材の利用に取り組んでいたが、同建物では、県産材のツーバイフォー工法用フィンガージョイント材(たて継ぎ材)を主要構造材として採用。
フィンガージョイント材とは、二つの木材をジグザグ状に加工し、その加工部双方を繊維方向に繋ぎ合わせ接着材で接合した木材で、高い強度を持ち、反り・曲がりが少ないため、施工性にも優れているという。

フィンガージョイント材は、国内では「枠組壁工法構造用製材及び枠組壁工法構造用たて継ぎ材の日本農林規格」の改正や製造基準整備などが遅れていたため、認知度はまだ低い状況だが、欧米ではその強度や反り・曲がりの少ない点、長物材への加工が可能であることなどから構造材としての評価は高いという。

なお今回、同建物に使用した木材については、JAS規格による検査基準もクリア。
また同建物は、国産ツーバイフォー部材の利用促進を図るため、鹿児島県木材協同組合連合会が主催する「国産ツーバイフォー部材 利用促進現地研修会」の見学ルートにも選出されているという。

伊万里木材市場 事務所棟の建設地は鹿児島県曽於市末吉町深川字落本8,515-2。
構造は木造枠組壁工法。
延床面積は149.05㎡。
完成予定日は3月18日。