【ニュース】 穴吹ハウジングサービスとNECソリューションイノベータ、ICTを活用し、地域のつながりと活性化を支援するプラットフォームの実証実験を開始 香川県高松市

2017.06.27
株式会社穴吹ハウジングサービス(香川県高松市、新宮章弘社長)とNECソリューションイノベータ(東京都江東区、杉山清社長)は、地域の安心安全・住みやすい街づくりの実現に向け、地域のつながりと活性化を支援するプラットフォームの実証実験を6月26日より開始した。
ICTを活用した「オープンイノベーション」(自社の経営資源や技術だけでなく、社外からの技術やアイデア、サービスを有効に活用し、革新的なマーケットを創造すること)による新規事業創出プロジェクトの一環。

両社は2016年11月より、新たなニーズを掘り起し、お互いのリソースを掛け合わせることで、新たな価値を生み出すオープンイノベーションの取り組みを開始。
両社から選抜したメンバーで事業創発チームを組織、複数回にわたりワークショップを実施した結果、今回の実証実験を進めるに至ったという。

同実証実験では、マンションを含む地域の安心安全と、住民の生活の向上を目指したつながりを支援するプラットフォームに関するコンセプトの検証を行うため、NECグループの顔認証技術を含むICTを活用した管理システムを、マンション生活学習館「あなぶきPMアカデミー」(香川県高松市)と、あなぶきグループが所有する賃貸物件に導入。

実施期間は6月26日~2017年7月31日。
期間中は、顔認証技術・AIを活用し、マンションと周辺地域全体の管理および見守り機能の提供に関する実効性の検証を行うほか、利用者それぞれにあわせた地域情報・広告機能の提供に関する実効性の検証、マンション入居者・地域住民への住環境に関連する新サービス提供についてプラットフォームの実効性を検証する。

具体的には、物件に設置した防犯カメラで、住民が事前登録した顔のデータを元に、入退館の制御をするとともに、住民の年齢や家族構成に応じ、必要な情報をサイネージを通して提示。
また、行政と提携し、地域の不審者情報などの注意喚起や、誰が何時ごろに通過(外出)したかなどが把握できることで、認知症の人の徘徊といった情報の共有を目指すとしている。